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10/24 フットサル・ブラジル代表戦後 選手コメント

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[10.24 フットサル国際親善試合 日本代表 3-3 ブラジル代表 代々木第一体育館]

 11月1日に開幕するフットサルW杯に向けて準備を進めるフットサル日本代表は24日に国立代々木第一体育館で、ブラジル代表と親善試合を行った。2点をリードした日本代表は、その後一度は逆転されるものの、FP小曽戸允哉の同点ゴールで3-3と引き分けに持ち込んだ。FP三浦知良(横浜FC)とFP森岡薫(名古屋オーシャンズ)のデビュー戦であり、過去12戦全敗だった相手から、初めて引き分けた歴史的な一戦後の選手たちのコメントを紹介する。

以下、試合後の選手コメント

●FP三浦知良(横浜FC)
「練習してきたことは日本も出来たんじゃないかなと思います。あれだけシュートを打たれて、今日はキーパーがファインプレーしたのも大きかった。もう少しシュートを打たれないようにしていかなくちゃいけない。本番に向けてね。でも3点取れましたし、いい形で先制点も取れた。先制点を取れて、追加点が取れるような展開になれば、本番でも面白いと思います」
―代表の試合ということで雰囲気もすごかった。
「雰囲気はすごく良かったですね。会場もすごく盛り上がって。声援もたくさん聞こえました」
―君が代聞かれたときの心境は?
「ジーンときましたよ、やっぱり。両方とも、ブラジルの国歌を聞いたときもジーンときました (笑)。ブラジルと両方聞けて幸せな時間でした」
―シュートを打たれた場面では打った後、体勢が少し崩れてしまいました?
「そうですね。フットサルの難しいところで、いつ試合に入るかわからないというところがあります。アップの仕方とかがすごく難しい。ファーストプレーでワンツーで抜け出してシュートまでいくところがあったんですけど、腰が回らなかった。コンディションが上がっていったらいい感じでいくんでしょうけど。加速のところで、アップしていないと大変ですね。それでも入り方としてはすごく良かったと思います」
―この結果はチームにとってどのように影響する?
「みんなの自信になると思います。木暮(賢一郎)と話していたのですが、勝ちたかったけど、ブラジルには引き分けたこともなかったので、この引き分けを自信にするために、次のウクライナとの親善試合もいい形でやりたい。全然タイプが違うらしいので。ブラジルより力が落ちる相手に対しても、どういうモチベーションで臨めるかが大事になってくる」
―試合でしか味わえない経験もあると思います。
「そうですね。フットサルの日本代表は初めてですし、僕はFリーグの試合も1月に1回出ただけ。フットサルの選手でもフットサルの試合が空くと大変だという話をしていた。みんなもアジア選手権のあと初めての試合なので、多少の不安があったようなんです。僕は何も知らないですけど(笑)。Fリーグの試合に出ましたけど、僕は初めてに近い。そういう意味では監督が良い使い方をしてくれたかなと思う。うまい使い方をしてくれて助かりました」
―出場時間はカズ選手のコンディションを見ながら、という感じなのでしょうか?
「それは監督に聞いてください」
―7分間という出場時間は足りないと感じますか?
「もちろん常にもっとやりたいなという思いはある。でもうまい使い方をしてくれたかなと思います。ベンチから見るのも経験。それも世界王者のブラジルを見られる時間も(貴重)。監督も合間、合間で説明してくれた。もちろん試合に出て体験するのが良い経験になるのですが」
―久々の代表ユニフォームでした。
「不思議と冷静でしたね。落ち着いていました」

●FP村上哲哉(シュライカー大阪)
―3-3という結果だが?
「こういう引き分けという結果になりましたが、結果以上に差はあったと思います。そういう中でも引き分けに持ち込めて、本大会前に、ある程度戦えたことは、僕たちにとっては大きいと思います。勝ちに行ったので悔しいのはありますが、向こうもベストメンバーの中で戦えることを証明できた試合だったと思います」
―1週間後に再戦する状態での試合だったが?
「もちろん、お互いに警戒することもあったと思います。すごくプレスも行けていたし、僕らのDFも機能していた試合だったと思う。手応えとしてはつかめたと思います」
―最後の10分はきつそうだったが?
「後半に落ちるのは分かっていましたし、その中でどれだけ戦えるかはW杯に向けても大事なこと。その中で締められたのは大きかった」
―北原選手を使っての試合だったが?
「そうですね。(北原)亘は本大会の初戦は出られないんで。僕と友くん(小宮山友祐)といった後ろの選手にかかる負担は大きくなると思いますが、初戦でどういう入り方をするかでW杯は決まると思う。初戦は大事だと思いますし、コンディションを調整し、チームに課せられている役割を一人ひとりが全うできれば、結果はついて来る」
―そういう自信が持てた?
「そうですね。自信は持てました」
―相手はFPファルカンが出ず、FPジェも後半は出なかった?
「選手層はもちろん厚いですよね。誰が出てもシュートまで持ち込める選手ばかりなので」
―いよいよW杯という雰囲気になった?
「これだけお客さんが入ってくれる中で、良い雰囲気の中で試合ができて近づいてきたなと実感できました。あとはウクライナをしっかり叩いて、良いイメージで入れれば、結果がついて来ると思います」
―04年W杯の前には、ピークが壮行試合に来てしまったが?
「まだフィジカルのベースを挙げているので、疲れがある中での試合でした。100%ではないので、アジア選手権もそうでしたが、本番で100%の状態に持って行けると信じてトレーニングをやっていますし、もっと上がってくると思います」
―カズ選手のデビュー戦でしたが?
「やっぱり、すごいですよね。デビュー戦で、これだけお客さんが入る中で…。ミスももちろんありましたけど、自信を持ってやっていましたし」
―森岡選手の方が、浮き足立っていた気がしたが?
「そうですね。ちょっとね。あらためて違うなって思わせてくれました」
―この引き分けはフットサルの普及にも大きい?
「これだけ入ってくれたのでね。今日はゆっくり休んで、ウクライナ戦に臨みたいです」

●FP星翔太(バルドラール浦安)
―試合を終えて?
「大会前ということで、互いにベストコンディションじゃない中で、ブラジルの武器を見ることができたし、自分たちに何が足りないかも見れたので、非常に意味のあるトレーニングマッチだったと思います」
―日本は、この試合にピークを持ってきていた?
「いえ。相当きついですよ。今までフィジカルをやってきたので。少しずつ(練習の)量は減ってきていますが、コンディションはまだまだ、個人個人ばらつきがあるかなと思います」
―今日は初めてカズ選手が実戦でプレーしたが?
「練習からカズさんができていることは、僕らも分かっていたので。もちろん、ブラジルは僕らと違うレベルにあるので、そういう部分でちょっとDFがズレてしまう部分もあったのですが、チームメイト全員でカバーできていた。しかも攻撃面でもチャンスを何回もつくっていたので、それはやっぱりカズさんの持っているものだなと思います」
―森岡選手もデビューしたが?
「薫くんなんかは、言わずもがなだと思うので。チームとして、そこはストロングポイントとして、持って行きたいなと思います」
―ブラジルと対戦して感じたことは?
「スペインリーグでもやっていたので、個々がどれくらいやるかは分かっていたのですが、それがマッチしてきているなという感じました」
―チームとして機能しているっていうこと?
「そうです。チームとして機能しているので怖いなと思います」
―日本は全員を使っていたが?
「使える駒を使って、全員がどれくらいできるのか。スピードをブラジルのレベルまで上げておけば、W杯に入ったときにラクになるので、監督も考えていることだと思う」
―次のウクライナ戦は?
「コンディションもちょっと整って来て、より良いパフォーマンスを出せるかなと思います」
―多くの観客が入った中で、フットサル界に大きな結果?
「そうですね。この結果が重要だということは分かっていたので。まぁピヴォとしては、薫くんも含めて、僕らは足りない部分があるので。点を取るという部分で」
―やっぱりゴールにこだわる?
「ゴールですね。ゴールの近くにいますけど、パスが出てこなかったりする。それはみんな疲れている部分もあるでしょうけど、そこでボールを出してもらわないと僕らも点を取れないし。僕らもパスを出してもらえるように、そのために点を取らないといけないし、もっとシュートを打たないといけない」
―なかなかボールを受けられなかったが、キープは難しい?
「よっぽどしっかりパスコースをつくっても、そのタイミングで出てこないと、すぐに相手も消してくる。僕らだけでもどうにでもできない部分です。そこは、もう少しチームとして上げていかないといけない」
―受け手と出し手の連係?
「ちょっと下がって来て、流れをつくるところから入り始めれば、だいぶ良くなったりするので。そういうのは一つ手応えではありますが、なるべく高い位置でもらって勝負にいきたい。そこはもう少し、W杯までの一週間でコントロールできればと思います」
―自信を得ることはできた?
「自信のある部分もありますけど、どうしてもボールを受ける回数が少ないので。どれだけ通用するか、確信を得られる所まではいきませんでした。そういう意味では、ウクライナ戦で確信に変わるかと思います。ブラジル相手にこれぐらいできるな、とチームとしての手応えがありました」
―フィクソに逸見選手が一枚になるセットに、リスクは感じない?
「サイズ感という所で小さくなっていますが、横の動きとかスピードにはついていけているので。一長一短というか、ラファが底辺で攻撃でもリズムをつくれるし。短所の部分もあるけれど長所の部分が大きいから。ミゲルもそういう使い方をする」
―相手のピヴォ当てについては?
「相手がピヴォを置いてきた場合は、(ボールの出し手となる)後ろ3枚にプレッシャーを掛けろと。それを掛けないといつでも入れられる状態になってしまうし、ミゲルもそこは強く言っていました。僕らも途中でコントロール出来るようになったし、そこでブラジルはもう一段階ギアを上げてきた。僕らもそれに対応して、この繰り返しだった。彼らのスピードを体感できたのは大きい。ディフェンスについては最後の方はだいぶズラされていたんで。もうちょっと皆ですりあわせないと。ゴールは本番に取っておけということだと(笑)」

●FP小曽戸允哉(バサジィ大分)
―ボールを保持できる場面もあったが?
「ポゼッションができないと、チームとして苦しいので。ああやって自分たちでポゼッションして、自分たちで前に進めるっていうミゲル監督になってやってきたことが、ピッチの中で出せていました。これを続けて、本番でもっともっと完成度を高くしてできたらいいなと思います」
―W杯メンバーのブラジルと戦って、感触は?
「本当にすごく強かったなというのが一番にあります。まだまだ成長しないといけないなと。本番に向けて完成度を高めて、自分たちのフットサルが本番でもっともっとできればと思います」
―前回のW杯ではドリブルが目立った。今はつなぐ意識が強くなった?
「前回のW杯のときはフットサルを初めて間もなくて、何も知らない状況でポッと(代表に)入った感じだったので、自分にできることを一生懸命やっていただけです。この4年間でミゲル監督、マリオ監督からフットサルを学んできて、少しずつそれが出せてきているのかなって思います」
―ドリブルは持ち味だと思うのですが、どう使い分ける?
「自分としては、今はドリブルが特徴かと言われると、そんなに思っていないんです」
―そうなんですか?
「裏を取る動きだったり、長い距離を走るっていうところを今のチームでは、やる選手がいないので、そういうところを狙ってやろうとしています。ドリブルだったら、(稲葉)洸太郎とか、(逸見)ラファがいるので、違うところをもっと出していけたらと思います」
―それは、どうして変わったの?
「特に、そんなにドリブルにこだわっていたわけではないんです。みなさんから言われますけど、自分的にそこまでドリブルにこだわっているということはなかったので。ドリブラーと言われることにも違和感があるのが、自分の実際の気持ちなんですよね」
―フットサルを追求した結果?
「そうですね。4年前とは違うことを自分自身も実感したいですし、そういうプレーを見てほしいと思います」
―前回のW杯では1-12で負けた相手に、今日は引き分けたが?
「お互いにやっぱり本番まで時間があって、フィジカルコンディションはまだまだだと思うので。ブラジルももっと上げてくると思うんですが、この大観衆の中で引き分けに持って行けたことは、日本代表にも力が付いている証拠だと思うので。本番でも良い戦いができたら、一次リーグを突破できると思うので、しっかりやっていきたい」
―コンディションは?
「フィジカルトレーニングが名古屋で主体だったので、体が重い部分は少なからずあります。これから負荷を下げて行くということなので、これから上がっていくと思います」
―W杯にチームメイトの仁部屋選手が行けなくなった?
「もちろん、彼の分もというのは強くあります。一緒にずっとやってきたメンバーで、代表でも、チームでもやってきたメンバーなので。一緒にバサジィを代表して行きたかったという気持ちはすごくありますが、本人が一番悔しい想いをしていると思うので。アイツの気持ちのぶんも、しっかり頑張らないといけないなと思います」

●FP北原亘(名古屋オーシャンズ)
「チャレンジするところはチャレンジ出来たと思う。でも、もっともっと繋ぐことが出来ると思うし、ポゼッションを高めるようにしていかないと、今日のような強い相手だと、どんどんディフェンスに回されてプレーしてしまうので、もっと回せるところは回せるようにしていかないといけないなと思います」
―3-3という結果は?
「結果に関して言えば、もちろん悔しい面はあります。ホームで勝てなかったし、2-0まで行ったので。負けなかったことはお客さんの入りを考えると大きかったかなと思います」
―試合前に、こういう状態だから結果にこだわるという話はしていた?
「しなかったですよ。でも、『今日が新しい日本代表のスタートだ』という話をグレ(木暮賢一郎)さんも、カズさんも言っていたので。そういった意味では世界ランク1位に引き分けることはなかなかない」
―もっとやれるという感覚は?
「正直、今の日本ならポゼッションを高めることは可能だと思います。ただ今日の出来だと、まだまだ繋ぐところを繋げてなかったので、改善していかないとな、と思います」
―相手の圧力は感じましたか?
「もちろんありました。あとは横パスが多かったのが、相手の圧力を受ける原因だと思うので、相手の真ん中の位置、相手の前2枚の間のところでもっと受けられるようになれば、プレス回避になると思う。その動きに対してどんどん自信を持ってパスを入れることが重要なのかなと思います」
―本大会初戦では出場停止だが、そのブラジル相手に得点できたことは?
「今日は事前に出場時間はあまり与えられないというふうに聞いていたので、驚きました。もちろん、出ることができたことはうれしかった。こういった強い相手に点が取れたのは自信につながります。点はチームの点ですが、引き分けに繋がる点が取れたのは非常に自分にとっては大きなことだと思います。ただ、本大会では自分は出ることが出来ないので、あとは仲間に託して僕はフォローに回るだけです。どう転がるかは、始まってみないとわかりませんが、今日やったことによって、できること、できないことが分かったと思う。できることをどんどんやっていけば、チャンスはあるかなと思います」
―試合中、腰のマッサージをしていたが?
「今日はすべるピッチだったので、もともと持病の腰の怪我はあるんですけど、腰の張り感がありました。急遽マッサージしてもらいました。特に問題ないかと思います」
―4年前と比較して、成長を感じた面は?
「物怖じする回数が少なくなりましたね。それは大きい。簡単に切る場面が今日は多かったですけど、後ろからもつないだり、プレスもベタ引きではなくて、押し上げてやるということができるようになりました」
―フィジカル面の成長は感じる?
「リカルジーニョとかラファエル・サカイ、ウィルソン、シジネイとか、良い外国人選手と一緒にやることで最後の最後で体を張るとか、各選手が出来るようになったと思います」
―ブラジルとやって得るモノは?
「創造性や、こういうところからパスが出て来るんだっていうのはやりながらじゃないと感じない」
―ゴールの場面は?
「狙いました。本当は逆にターンして、(GKチアゴの)退場を誘おうかなと思ったんです。でも、思いのほか近くに来てくれたので、そのままターンしました。(高橋)健介のボールが良い所に来たので、チアゴの動きが見えていたので」
―積極的にゴールに絡んでいた?
「代表だと名古屋と役割が違うので」
―小宮山選手も飛び出していたが、フィクソの飛び出しが重要?
「そうですね。今の代表はフィクソも行かないと連動できない。攻めの場面ではマークを捨てて行くようなイメージ」
―森岡選手は固かった?
「まぁ、本来の動きではなかったですよね。代表と名古屋ではやり方が違ったので。遠慮はしている感じがしましたね。ところで、今日、見に来てくれたお客さんたちはどう思ってくれたと思いますか?」
―面白かったっていう反応を聞きましたよ。
「そうですか。よかった。そこが一番、フットサル界にはデカいですからね。そういった意味では、最低ラインのことはクリアできたのかなと思います」

●FP逸見勝利ラファエル(名古屋オーシャンズ)
―試合前に引き分けられると思っていた?
「思っていないです。勝つ気持ちしかなかったので。相手がどこかは関係ないから、勝とうと。難しい試合になるのは分かっていますが、そういう気持ちで臨まないと勝てないので。ブラジル代表は世界一。勝ちたい気持ちがないと勝てないので、勝ちたい気持ちで試合に臨みました」
―終盤は?
「最後はきつかったですね」
―フィクソにも入っていた?
「アラ-フィクソでやっている。フィクソがいなければ、後ろを務めるので大丈夫です」
―攻撃的な布陣ですね?
「いろいろできましたし、引き分けることができて良かったです」
―先制点のシーンは?
「イメージ通りでした。左サイドで1対1は得意ですし、カバーもいなかったので、仕掛けようと思いました。ドリブルもうまくいったし、良いコースにシュートも決まったから良かったです」
―どんな気分だった?
「いつも通りですね。うれしかった」
―ブラジルでも報じられると思うが?
「そうですね。でも、まだそこまで考えていなかったです(笑)」
―ブラジル相手に気後れしていなかった?
「ブラジル代表だけではありませんが、すべての試合に勝ちたいので、頑張らないといけません」
―テクニックも披露できていたが?
「まぁ、ちょっとだけです(笑)」
―販売されたばかりのテクニック本も売れそう?
「そうですね! まだ発売から1か月も経っていないので、ぜひ、読んでください(笑)」
―ブラジル代表は強いと感じたか?
「ピヴォを結構狙ってくるし、(PAの)外からもシュートを打ってくる。それに、ピヴォは(体も)強いし、シュートも強い」
―ピヴォに当てられると押し込まれていたが?
「そうですね。ピヴォは強いし、ターンも、アシストもできるし、(対応が)難しいです」
―今日見えた課題は?
「ブラジル代表は強いので。僕たちはもう少しDFを頑張らないといけない。シュートを多く打たれたし、相手のチャンスは多かった」
―緊張した?
「そうですね。ブラジル強いし、どうなるかなと思っていましたが、最初は緊張しました。ゴールを決めたくらいから落ち着いたというか、できるなと思いましたね。2点目も入って、みんなも自信を持てましたし」
―良い感じでW杯に行けそう?
「はい。W杯でも頑張ります。次に戦うときは勝ちたいですね。勝たないと突破も難しいので」
―もう一度、W杯でブラジルと戦うのは楽しみ?
「楽しみですね。今日、僕は初めてブラジルと試合をしましたが、今回の経験があるから、次のときは、今日以上にリラックスして臨むことが出来ると思います。W杯ということで気持ちは変わるかもしれませんが、自信を持って臨めると思います」
―すぐにウクライナ戦があるが?
「多分、みんな疲れているので、今日はしっかり休んで、明日からしっかり準備して良い試合をして、W杯に臨みたいです」
―家族は来ていた?
「今日は来ることができませんでした。仕事があったので。まだ話をしていないので、ゴールしたことを伝えます。タイにも応援に来てくれるので、楽しみです」

●GK川原永光(名古屋オーシャンズ)
―3-3で終えたが?
「正直、嬉しいことは嬉しいですけど、まだ壮行試合であって、本戦ではない。相手もフィジカルを上げて、体がきつい状態でやったことは認めないといけないし、本戦ではもっともっと強くなってくると思うので、もっともっと僕らもレベルを上げないと、簡単に点がポコポコ入ってしまうので、自分たちのミスを失くそうと思います」
―守備は集中していたように見えたが?
「最終ラインでのボールの取られ方が悪くて失点したことが多い。そういうところでのミスを失くさないと、失点にすぐつながる。簡単に相手にボールを渡さないようにしないといけないと思っています」
―普段のFリーグとは違う?
「シュートのテクニックだったりは、世界ナンバーワンですよね。強いシュートも打てるし、テクニックのあるシュートもある。読んじゃうとやられちゃうところが難しさで、たまたま今日は当たって良かったです」
―前半のループシュートを止めたのは?
「自分の間合いが、相手との間合いがこれくらいだったら止められるっていうところまで近づいて止めようとしています。遠すぎても、近すぎてもやられるので、気を付けています」
―ブラジル戦は13戦目で初の引き分けだが?
「そのうち自分が出たのが何試合かありますが、いつも大差でやられていて、悔しい想いをずっとしてきました。でも、今日は勝たなければいけなかった。ミスからの失点が続いたので。そこを修正しないとW杯グループステージ突破は難しいと思う。次も気を引き締めてやっていきたい」
―シュート本数が15対46?
「シュート数? すんげー(笑)。うち15本? でも、そういうこともあると思いますよ。フットサルですもん」
―どこで"ゾーン"に入った?
「1本目。だいたいいつも試合に入る1本目で失点したら『今日は調子が悪いかな』って思うけど、1本目止められたら『今日は調子良いかな』って。そういうバロメーターになっています」
―名古屋では受けるシュートが少ないが?
「名古屋は1試合でも20何本くらい打ちますが、自分のところには本当に来ない。その中での集中を保つのも難しい。でも、代表ではこういう試合になると集中はできるけど、肉体的には結構。後半は足をつっていたし。つらかったですよね。どっちがいいかというと、どっちも良くない。自分が目立たないのがベストですが、そうも言っていられないのが、日本の現状なので。そのためにも自分に、悪いとき、良いときで差があると、日本が良い状態に持って行けないので、チームが良い状態になるためにも常に頑張っていきたい」
―3点目のFKの場面、壁がもう一枚必要だった?
「僕は2枚って言ったんですけどね。そしたらベンチから一枚と言われて。一枚しかないから怖いなと思って、右に動いたら左だった。でも、シュートが強いですよね。しかもシュートがトーキックでゴロなのに、ちょっと浮いているボールを蹴ってきた。4年前のベットンのミドルシュートもそうですけど。W杯では、そういうのはあると思って、自分のできることを最大限やれば、良い試合になるんじゃないかと思います。これまでやられ過ぎているんで。今日も何だかんだ3失点ですからね。そこを止められたら勝ててたかなって」
-タイムアウト後、終了間際の攻撃的な人選については?
「監督がどういう考えかは、わからないので難しいですね(笑)。わからないって言うのは攻撃的なセットになるか守備重視のセットになるか、そのタイミングがわからないだけで、誰が入ったらどういうことを求めているかはわかりますよ。そういう意味では、あそこは勝ちに行ってると感じました。あくまで1ランク上を目指している感じはした。でも、本番ではブラジル、ポルトガルと当たる。今日のようなパフォーマンスをグループステージで3回は出さなければいけない。今日も引き分けたからといって、浮かれたりはしませんよ」
-相手のピヴォ当てに対する攻防について?
「怖いからって引いちゃうと、相手のやりたいようにやられてしまう。どういう風に打たれるかの問題。フィクソがヘタに張り付いてターンされるんじゃなく、ちょっと間合いを取って守るというのは、ビデオミーティングでもやったし、頭に叩き込んでいた。もっとゴリゴリ来られたら嫌だったけど、相手が間単にパスを出してくれたんで」
―日本の課題は?
「攻撃のミスが多い。今の日本がもう一段階上に上がるための課題ですね。自分たちのミスが多いんで。そこを減らしていければ、もっと良い結果が出るはずです」
―このような雰囲気でやることは?
「いつもだったら1階席が埋まるだけですが、今日は2階席も満席でした。すごく気持ちが良かったし、これだけ多くのお客さんに来てもらったので、良い試合を見せないといけないというプレッシャーもありました。引き分けという結果ですが、良い試合を見せることはできたのかなと思います」
―4年前1-12で負けた相手に成長を感じられたのでは?
「ミゲル監督が来て成長したし、カズさんが(代表に)来て、精神的にも強くなった。でも、それは結果を出さないと示すことができなかったから、今日の試合は特に一丸になっていたと思います。久しぶりの試合だったけど、こういう試合は面白いですね」
―川原選手は、忙しくなりますが?
「忙しくなるけど、自分がスターになれるから。あ、(TVの前でインタビューを受けるカズさんを向いて)スターはあっちにいらっしゃるので、僕は二の次くらいでちょうどいいです(笑)」
―でも、今日は存在をアピールできたのでは?
「こういう試合を拾わないと勝てないと思うので。自分が乱れて失点が重なっていくとチーム状態も悪くなる。グループステージ突破も自分が頑張れば絶対にできると思っているので。その辺は、ずっと心がけて4年間やってきたから、結果を出したいと思います」
―今日の結果を受けて、ブラジルは目の色を変えてくるのでは?
「それは覚悟していますし、それに立ち向かえるように、この4年間やってきました。(Fリーグで唯一のプロクラブである)名古屋に移籍したのも、そのためだったので、結果を出さないと意味がないので、楽しみです」。
―本番では、北原選手がいなくなるが?
「そうなんですよね。自分にとって北原選手は、いるといないで大きな違いがある。彼がいないとどうなるか、未知の世界なので。でも、自分が頑張れば他の選手が頑張ってくれると思うので、誰がいようが、いまいが、頑張りたいです」

●FP森岡薫(名古屋オーシャンズ)
「初めてだったじゃないですか。デビュー戦なのでね。デビュー戦でブラジルとできた。セットプレーは相手よりこだわっていたと思います」
―サイドでもらうことが多かった?
「そうですね。サイドでボールを受けることが多かったです。そのあとはちょっとみんなとの距離が遠すぎました。サイドで持った時に逆サイドが入ってくれると楽ですし、そこに当てられて楽なのですが、僕も含めて良くなかった。DFをやっている時間が長く、それだけ体も疲れたし、DFにとらわれた感じはあります」
―名古屋セットになった時間もあったが?
「その時間帯、ブラジルがあまりプレッシャーにこなかったからか、ある程度ボールが回ったと思います」
―1対1では強さを見せられたが?
「それをもう少しゴールに向かう姿勢にしていきたい。今日はリードして、そこで点を取られて逆転されたりするのが嫌だった。自分もつくれなかったことは反省ですし、次に繋げないといけないと思っています」
―同じ代表デビューとなった三浦選手について
「いろいろな意見がある中、カズさんはきっちり仕事できたと思う。なので言うこともないですし、もう戦力になっている。ここで証明できたと思う」
―一緒に出ていた時の役割分担は?
「カズさんがボールを持っている時間帯に自分が出来るだけサポートするようにしていました」

(取材・文 河合拓、児玉幸洋)

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