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[フットサルW杯2012]10/31 フットサル日本代表 ブラジル戦前日会見 ミゲル監督、FP木暮 コメント

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 フットサルW杯は11月1日に開幕し、3大会連続4回目の出場を果たしたフットサル日本代表はコラートにあるチャッチャイホールで、フットサル・ブラジル代表と対戦する。この試合に先立ち、10月31日に行われた公式会見にはミゲル・ロドリゴ監督とFP木暮賢一郎(名古屋オーシャンズ)が出席した。ブラジル戦に向けてミゲル監督は「チャレンジ精神と自信を持って臨みたい」と意気込みを語り、3度目の出場となる木暮も「この大舞台で、世界を相手に日本の強さ、日本のフットサルを示したい」と、決意を述べている。

以下,ミゲル・ロドリゴ監督会見コメント全文
―初戦の意気込みは?
「非常に落ち着いています。ブラジルという世界王者と戦うことで、強いことはわかっています。モチベーションは高いですし、恐れることもないし、失うものは何もありません。やらなければいけないことは、この3年間、日本代表が取り組んできた攻守にアグレッシブにプレーするということを信じ、積極的にプレーすることです。おそらくブラジルとの対戦ということで、戦前の予想はブラジルが勝つだろうと言われているでしょう。その見方は普通だと思いますが、私たちはやってきたことを出します。日本でも応援してくれるファンもいてくれていますし、1週間良い準備をしてきたこともありますので、全力を尽くし、チャレンジ精神と自信を持って臨みたいと思います」

―最年長のカズは、チームにどう貢献できる?
「日本サッカー界で、カズは神のように捉えられています。非常に特別な存在です。フットサルとサッカーは最高レベルでは全く違うものです。その中でも、このようなチャレンジが出来るとしたら、カズだけです。ブラジルでサッカーとフットサルの両方をプレーしてきましたからね。彼の挑戦を尊重しますし、彼のメンタリティーも素晴らしい。ピッチ内で彼に期待するのは、もちろん他の選手と同じように攻守で貢献すること。そして特に彼に期待するということでは、シュートの瞬間は期待している。ゴールをすることについて、特別な能力があります。わずか1か月前にチームに合流し、2試合の親善試合で1点を挙げていることが、その証明です。チームの全選手が重要ですが、その中でもとくに重要な一人です。ピッチ外での貢献も不可欠です。経験がありますし、多くのファンを惹きつけてくれます。また、このチャレンジに挑んでいる姿勢を見て、チームもグループステージ突破に向けて挑戦をしようと、勇気づけられています。チームにとって、非常に大きな存在です」

―ブラジルにはバルセロナの選手が3人いるが、サッカーのバルセロナとの相関関係は?
「フットサルのバルセロナ、サッカーのバルセロナの類似性を示す映像を持っています。近年でもっとも大きな変化はクライフの後に続いた、グアルディオラ監督がもたらしたものだと思っています。バルセロナのサッカーでは、ローテーションに溢れるプレー、相手のギャップを突くプレーといったフットサルのようなプレーが、連続して起こっています。昨年のクラブW杯を見て『なぜ、サントスはあんなに大差で負けたのか?』という人もいますが、フットサル選手、フットサルの監督にとっては、わかりやすいことだったのではないでしょうか。戦術レベルで両チーム間は、全く別の次元にあったからです。これは私の考えですが、バルセロナのサッカー選手たちシャビ、イニエスタといった選手たちは、フットサルも非常にうまくプレーできるのではないでしょうか。彼らのプレーは、非常にフットサルに類似しているからです。特にイニエスタは、長い間、7人制のサッカーをやっていて、出場した国際大会でも最優秀選手賞を受賞したりしていました。バルセロナは、とても大きな革新を行ないました。結論をいうと、バルセロナはサッカーの大きなピッチで、フットサルをやっていると考えています」

以下、FP木暮賢一郎(名古屋オーシャンズ)コメント全文
―開幕に向けて?
「いよいよ明日始まるなということで、選手、スタッフともに非常に良い状態で過ごしました。今から良い練習をしたいと思います。監督も言っていましたが、相手は世界王者のブラジルなので、非常に厳しい展開が待っているかもしれませんが、日本のフットサルは、この10年で非常に進歩していると思います。W杯ごとに日本の成長を示すことができているんじゃないかなと思います。前回のブラジルW杯が終わってから、ミゲル監督が来て、さらに新しい日本のフットサルのスタイルを、この4年でつくりあげてきたメンバー全員が、この大舞台で、世界を相手に日本のフットサルというものを示して、世界中に日本の強さ、日本のスタイルを表現して、アピールしたいなという気持ちでいます」

―前回の練習から24時間以上の時間があったが、どう過ごしていたか?
「午前中は全員で散歩とストレッチをして、各自部屋でリラックスしたり、食事の時は良い雰囲気で、いつもどおり食事できました。午後の軽食の後に、フットサル日本代表としていつも選手同士で集まってそれぞれの想いを話すことをやってきているんですけど、いつもどおり今日の軽食後にそれぞれの想いを話し合って、試合に向けてやっていこうというと。それぞれの想いを話し合って、試合に向けてやっていこうという新しい結束力というか、それぞれの想いを話して、聞いて、良い雰囲気で今日のブラジル戦前のラストの練習を良い雰囲気でやろうという気持ちが高まっています。コンディション的には、日本から良いトレーニングを積んで、ブラジル、ウクライナとも良い試合ができたので、心身ともにベストの状態で明日の開幕戦に臨めるんじゃないかなと思っています」

(取材・文 河合拓)

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