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[フットサルW杯2012]フットサル日本代表vsブラジル代表 選手コメント1

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[11.1 フットサルW杯2012 ブラジル4-1日本 コラート]

 フットサルW杯は1日に開幕し、フットサル日本代表はフットサル・ブラジル代表とグループステージ第1戦を行った。10月24日に行われた親善試合では、3-3と引き分けに持ち込んだSAMURAI 5 フットサル日本代表だったが、この試合は0-1で折り返した後半の立ち上がりにミスから立て続けに失点を許し、1-4で敗れている。試合を終えた選手たちは、本番を迎えたブラジルの変化について語ると同時に、次のポルトガル戦に気持ちを切り替えた。

以下、ブラジル戦後、選手コメント
●FP三浦知良(横浜FC)
―ブラジルと戦った印象は?
「親善試合で引き分けたこともあり、僕の想像以上にブラジルは日本を警戒し、対策を練って試合をしたなという印象ですね。日本は、後半の頭の入り方が悪かったですね。それにより悔やまれる失点をしてしまいました。でも何が悪いかは皆分かっているので修正できると思います」
―W杯の舞台に立ったことについては?
「やっぱり、サッカーでも経験していますが、公式戦で日本代表の青いユニフォームを着て戦うことは、幸せな瞬間ですし、何度味わってもいいもんだと思いました」
―日本から多くのサポーターが来てくれましたね。
「僕の思っていた以上にたくさんのサポーターの方々が、タイまで青いユニフォームを着て応援に来てくれて、僕だけじゃなくチームの皆が勇気づけられました。でも勝利という形で恩返しできなかったのは本当に残念ですね。でもこれで下を向いてはいけないし、まだ2試合、自分たち次第でトーナメントに行けるわけですし、切り替えて明日からいい準備をしてポルトガル戦に望みたいですね。必ず勝てるように頑張ります」
―ピッチに入るときは何を意識した?
「消極的な部分もチームとしてあったから、自分が入ったときは積極的に。精一杯やろうと思いました」
―最初に出たときは?
「先週から3試合目ですから。それほど大きな気持ちの変化は先週と今週ではなかったです」
―ゲームにはすんなり入れた?
「そうですね。入れましたね。早い時間にボールに触れたので。最初からシュートを打とうと思っていたのですが、相手に当たってしまったので。ちょっと遠目から打ったやつ」
―ブラジルとやって?
「先週の日本での試合があったせいか、ブラジルも堅くきたんではないかなと。言えるほどフットサルを理解しているわけではないが、僕なりに感じたのは、すごく組織立った守りをして、固く入ってきたなと。それだけ日本を警戒してきたんではないかなと感じました」
―1試合に出て安心した?悔しい?
「悔しいですね。ブラジルを相手に1ポイントでも取れば、次の試合からもっと楽になりますからね。後半の2点目、3点目を入れられた時間帯がちょっと悪かったかなと思いましたし、ああいう時間帯に取られると向こうのペースでやられますから、勝負事っていうのは。ちょっと悔やまれる失点かなと思います。自分たちのミスからだったと思います」
―最後どういう気分で見ていた?
「監督が何分くらいか、残り8分くらいで1点を返して、当然だと思うのですが戦い方があって、監督としてはグループステージを突破する戦い方、得失点差を当然気にしますし、点を入れて差を縮めるのも一つの考え方ですが『今日は日本にとってあまり良い日ではない』と言って『ここから先はポゼッション率を上げて、点を取られないようにする』『我慢だ、我慢。そういう試合だ』と。『その中でチャンスがくるから焦れるな』というところでした。僕は、フットサルの経験は浅いのでね。ベンチから見ていましたが、みんなそのとおりにやっていたと思います。あの中で、1-4で終わるのか、2-4で終わるか、または1-5になってしまうか、1-6になってしまうのか。結果論になってしまって、何が正しいか難しいですが、監督の意図していた時間の使い方は、ベンチから見ていても、みんなその指示に従っていたと思います。もう1点取れたら、ちょっと気分的に違うかなと思った。でも、5点目は取られたくない難しい状況だなと思いました」
―シザースを見せる場面もありましたが?
「勝負しようかなと思って、仕掛けていきたいなと。何かのきっかけになれば。それまでそういう仕掛けもなかった。ラファも言っていたけど、ずいぶんケアされていたのでね」
―先週もあって?
「それだけ良い選手ということですからね。ブラジル代表が警戒するわけですから」
―怖がっている印象は受けた?
「正直、前半とかは自分はわからないですね。そこまでたくさんフットサルをみんなほど見て居ないし、やっていないので。怖がっているかまではわからなかったですが、とにかくブラジルが固くきていたので、先週みたいにチャンスはつくれていないと感じましたが、それが臆病になっていたからなのか、どうかは僕自身は分かりませんでした」
―ブラジル人選手と話をした?
「ファルカンとだけ。ちょっとだけ会話をしました。『ふくらはぎを肉離れして、もうダメじゃないか』と言っていました。この続きはホテルで話そうと言っておきました」
―得失点差、マイナス3という状況だが?
「前回のW杯を経験している選手たちは、前回大会前は調整も含めて、リオに2週間前から入っていて、試合のときにはメンタル的にもやられている部分もあったらしく、試合の入り方も悪くて、1-12で負けて、引きずってしまったと話していました。その結果、ロシアにも大差をつけられた。初戦を1-12で負けて、雰囲気が良くなくなったという話をみんながしていたので、そういうことをなくそうという話はしていました。マイナス3ですけど、ずっと雰囲気が良くきているのでね。選手も下を向いていないので、全員、今日以上の試合をしないと勝てないことはわかっていますから。控え室でも、前回と同じような状況にならないようにしていかないといけないんじゃないでしょうかね」
―次に向かっていける状況?
「そうしていかないといけないでしょうね。当然みんなのモヤモヤの気持ちもあるでしょうし。ラファは『固かった』『気持ち良くプレーできなかった』って言っていましたが、そういうストレスがあったので。明日、明後日でメンタルの部分をみんなで盛り上げていくことが大事ですし、それが僕の役目でもありますから。みんなを盛り上げて行きたいなと思います」

●FP村上哲哉(シュライカー大阪)
「ポルトガル戦でしっかり結果を出さないといけない」
―試合展開は?
「試合前からこの試合展開は予想していましたし、前半もピンチがありましたが、失点を抑えられたことは大きかった。ちょっと後半の立ち上がりにやられたんで。あそこを見返して、修正して次に臨みたいと思います」
―3点差ならOKでは?
「うーん。他のグループの結果も関係すると思うんですけど、僕らとしてはもっとやれたかなという感覚です。ちょっとしたミスをこのレベルでは得点につなげてくるのは経験していますし、ああいうミスを失くさないと、ここから上にはいけないと思いますので。もう一回しっかりやりたいです」
―残り2試合?
「もちろん、ブラジル戦に関しても内容、結果はこだわって戦っていましたし、そういう意味では結果が出なかったのは残念ですし、悔しい。でも、リーグ戦なので。あと2試合あるということで、チャンスは消えたわけではない。あと2つ、しっかり勝って。勝てば間違いなく上にあがれると思うので、そこに切り替えたいです」

●FP高橋健介(バルドラール浦安)
―チームの雰囲気は?
「負けた直後なので落ち込んではいますが、みんな前のW杯のときにここから崩れた経験を持っている選手が多いので。それだけは絶対にしないように、次に行こうという、ポジティブな声掛けがみんなから出ているので。悪い部分をちゃんと修正していければ、全然、いけるんじゃないかなと思います」
―個人的な出来については?
「DFする時間が長くなってしまうので、もう少し攻撃のところで力を出したいなという気持ちはありますが、監督が求めていることについて、やれることはやったつもりです」
―役割というのは?
「流れ的にはいったん落ち着かせるとか、チームの流れを変えるとか、ポゼッションを高めて、一回落ち着かせることが求められたと思う。そこは失点を重ねる前にコントロールできれば一番良かったのですが、そういうところは教訓に次を頑張りたいです」
―シュート、ゴールへの意識は?
「もちろん、良い感じでボールを受けて、ゴールを取るというか、ゴール前で得点に関わる仕事も求められると思いますが、チームとしてそこまで持って行けないとなかなか厳しい。今日はなかなかそういう場面が試合全体を通して少なかったので、もうちょっと変えないといけないと思います」
―最後にあまりリスクかけなかったのは?
「全部の試合を見て、いろんな可能性。グループ突破のためのいろんな可能性がある中で、監督の指示も含めて、こういう展開にしていくっていうのは、チームとしての共通理解の下でやっていたので」
―点差に応じてこう、というのがあった?
「そこまではありませんが、立て続けに失点した中で、いったんはゲームを落ち着かせることが必要だったと思う。そういう意味でポゼッションを長くしようという監督の指示もあったので、リスクはかなり低い選択肢をみんな選ぶ形になっていたと思います」
―加速できるときも、バックパスがあった?
「あそこでもう1点を取られてしまうと、ゲームが完全に崩れてしまう。今後を考えたときに、パワープレーも含めて考えて、パワープレーで1本、2本って取れれば、違う展開になるっていうとろろまで持って行くというのが、監督のプランとしてあったので。攻撃の選手としては行きたいなというのがありますが、そこはチームのためにということに重きを置きました
―まだ死んでないね?
「まだまだです。次に勝てば、全然突破があるんで」
―前回は1-12を外から見ていたが?
「4年前よりは成長しているかもしれないけれど、うまくコントロールできれば、もっと良い試合もできたなという、そういう悔しい想いもある試合かなと思います。今日のように悪い日があっても、日本でやった2つの試合はすごく良い試合ができた。全部の試合で完璧にやるのは難しいと思いますが、あまり良くない試合が今日出たので、またパーフェクトな試合がもう一回できればと思います」

●木暮賢一郎(名古屋オーシャンズ)
「後半の立ち上がりは自分のミスだったと思います。やってはいけない立場だと思うので。前半の0-1から、1-4になったが、自分たちのやるべきことをパーフェクトにやれば、相手がどこでも良い戦いができると常々言われている。でも、それができなかった。これ以上でも、これ以下でもない結果」
―1-4で終えた?
「後半はパワープレーまで頑張ればチャンスはあると思っていた。あのまま0-1で続けていれば、違った展開になったと思う。目標である1次リーグ突破については、何も目標が変わるわけではない」

●FP逸見勝利ラファエル(名古屋オーシャンズ)
―次はリカルジーニョを擁するポルトガルと対戦するが?
「次の試合に勝たないと、グループステージから上がれないので。ポルトガル代表はリカルジーニョだけではないので、全力で頑張らないといけない」

(取材・文 河合拓)

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