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[フットサルW杯2012]ポルトガル戦 前日練習後 ミゲル監督コメント

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 フットサル日本代表は3日、グループステージ第2戦のポルトガル戦に向けたトレーニングを行っている。前日の練習は部分合流だったGK川原永光 (名古屋オーシャンズ)も全体練習に復帰し、全14選手が汗を流した。練習後、取材に応じたミゲル・ロドリゴ監督は、翌日に控えたポルトガル戦の結果に関わらず、最も重要になるのはリビア戦だと強調した。

―選手たちには何を?
「明日のゲームと同じように、3試合目を含めて、生死を分ける戦いが続く。得失点差を考えたときに、このグループから3位になるチームが出ると考えています。明日負けても、3試合の勝敗、得失点差が大きなポイントとなってくる。引き分けてもリビアには勝たなければいけない。勝ったとしたら2位で突破したい。実際にそのままポルトガルに勝って、リビアに負けたとしたら、良いメンタリティで次のラウンドに入れるとは思えません。明日は、良いメンタリティで臨み、少なくとも3位通過ができるという希望的観測があります。ずっとグループリーグ突破という目標を掲げてきましたが、明日の試合に勝てば世界トップ5に勝つことを意味します。過去W杯の歴史で日本がそういう勝利を挙げたことはありません。明日、勝ちに行くというのは目の前のグループリーグ突破だけでなく、歴史的なことに挑むということ。そういうことも考えて、明日の試合に臨みたい。世界中で、日本に勝つと賭ける人は誰もいないでしょう。でも、私はそれができるんじゃないかと思っています。私たちのことも、相手のことも分かっているから言えることです。普通にこれまでの対戦成績、フットサルのゲームの傾向を考えたら不利と考えるのは自然のことでしょう。それを覆したい」

―ポルトガル対策、ポイントになるのは?
「相手の守備の仕方を確認し、その弱点を突く。こういう傾向があるから、こうやって突破しようという動きを確認していました。ここで話すのは専門的になりますが、上から見ていたとおりの守備の形です。リハーサルですね」

―北原選手が復帰するが、何か変化は?
「あるとすれば、北原の守備的な貢献の部分をカバーしてくれていた逸見を、もう少し攻撃的に使うかもしれません。ブラジル戦ではフィクソの位置でプレーする時間が長かったですが、そうすると攻撃力は落ちます。北原は安定感があるので、もう少し前で起用したい。彼はブラジルとのマラソンのような試合を経験していないぶん、フレッシュであると期待しています」

―リカルジーニョ選手以外にカギになるのは?
「今日もビデオを見ましたが、カルディナルですね。非常に危険な選手です。もし、ケガが治って出てくれば、怖いのはレイトンです。」

―ブラジル戦のように劣勢になったときは、ボールを回すことも?
「基本的にボールを落ち着かせる意図はありましたが、点を取りに行く意図がなかったわけではありません。準備をしたときに強豪を相手に長い間ボールを保持することは大事なことです。強豪は相手が長くボールを持つ体験をしていません。長い時間ボールを持つことに対応することで、ほころびが出やすい。そこを突こうという狙いです」

―どういうゲームイメージを持っている?
「ラスト20秒は何か起こると思います。そういうイメージがあります。具体的に何が起きるかはわかりませんが、第6感みたいなものです。実際に今みたいな話は聞かれたのも、言うのも初めてですが、そういう予感があります」

―明日のポルトガル戦、攻撃面でポイントになるのは?
「最終ラインでボールを失わないこと。リビアはそこで失い、命取りになっていました。ゾーンで最前線からアグレッシブに来るチームですから、最終ラインでボールを奪われないこと。私たちもブラジル戦の2失点目の場面は、最終ラインでボールを失って失点しました。また、相手を押し込んだときは深みをつくって、森岡や星を使った深みのあるプレーが必要になります。ポルトガルはブラジルほどフィジカル的に強い選手がそろっているわけではないので、太刀打ちできると期待しています」

 なお、この試合はスカパーのフジテレビNEXTで、4日20時50分~生中継される予定。本日はスカパー無料開放デーのため、CS放送を受信可能な方は、全員が視聴できるようです。ぜひ、W杯で戦うカズを、世界最高峰のフットサルを、お楽しみください。また、twitterアカウントの taku_tics でも、文字情報で速報をお届けします。こちらも合わせてどうぞ。

(取材・文 河合拓)

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