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[AFC U-19選手権]技ありV弾の岩波「狙っていない」

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[11.5 AFC U-19選手権GL 日本1-0クウェート UAE]

 今大会初先発の高校生CBがU-19日本代表に値千金の1点をもたらした。前半アディショナルタイム、日本は左サイドPAやや外側の位置でFKを獲得。MF松本昌也(JFAアカデミー福島)が右足で中央へ蹴りこむと、ファーサイドで反応したCB岩波拓也(神戸)が左足裏で合わせる。自身の背中越しに放った技ありの一撃はゴール右隅へ吸い込まれて決勝ゴールとなった。

「狙っていない。たまたま? そうです。最初2本くらいチャンスあったけど、入らなかったので、マサヤ(松本)と話して。前で触りたかったので良かったです。もうちょっと(FKが飛んでくる)イメージは前だったんですけど」。大会直前の練習試合ではオフサイドの判定ながらもオーバーヘッドシュートをゴールへ叩きこむなど、ゴール前でのセンスを見せる186cmCB。この場面でもアイディアあるシュートでチームに1点をもたらした。

 高校3年生ながら神戸のトップチームとプロ契約を結び、J1デビューを果たしたCBはチームの有力な先発候補だった。だが、0-2で敗れたイランとの初戦はベンチ。負けられない一戦で吉田靖監督は「岩波を入れたのはヘディングが強いから。蹴ってくるのは分かっていたので。また彼は長い、サイドチェンジのボールを蹴れるというのもあった」と岩波を起用したが、期待通りに高さを活かして相手をノーゴールに抑えると決勝点も決めて勝利の立て役者となった。

「(イラン戦は)初戦の厳しさもあったし、イランもレベル高かったし、正直何も出来なかったというのがあったが、今日はすごくアグレッシブにやれたと思う」。今大会初出場でチームを乗せた岩波。グループリーグ最終戦のUAE戦もアグレッシブに戦って、まずは決勝トーナメント進出を決める。

(取材 了戒美子)
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