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[AFC U-19選手権]岩波技ありV弾!敗退危機のU-19代表がクウェート撃破!!

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[11.5 AFC U-19選手権GL 日本1-0クウェート UAE]

 13年U-20W杯の出場を目指すU-19日本代表は5日、AFC U-19選手権UAE2012グループリーグ第2戦でクウェートと対戦。前半アディショナルタイムにCB岩波拓也(神戸)のゴールで先制した日本はこの1点を守り、1-0で今大会初白星を挙げた。1勝1敗とした日本は決勝トーナメント進出圏内のグループ2位浮上。7日(日本時間8日)、グループリーグ最終戦で勝ち点1差の3位・UAEと対戦する。

 日本がU-20W杯への望みをつないだ。イランとの初戦を0-2で落としていた日本は先発メンバー4人をチェンジ。GKは櫛引政敏(清水)で4バックはDF川口尚紀(新潟ユース)、岩波、遠藤航(湘南)、山中亮輔(柏)。中盤はMF熊谷アンドリュー(横浜FM)と松本昌也(JFAアカデミー福島)のダブルボランチで右が小野瀬康介(横浜FC)、左が大島僚太(川崎F)。MF登録の矢島慎也(浦和)が前線でFW久保裕也(京都)とコンビを組む形を取った。

 日本は前半14分、久保が左サイドを個人技で2人、3人とかわして打開したほか、セットプレーからゴールに迫るもシュートへ持ち込むことができない。先にビッグチャンスをつくったのはほぼ9人で守りを固めるクウェートの方だった。18分、FWアルシャンマーリがディフェンスラインの背後へボールを落とすと、スピ-ドに乗って走りこんだFWアルファハドがダイレクトで左足シュート。日本は櫛引が右足でストップするファインセーブで失点の危機を逃れたが、非常に危ない場面をつくられた。

 ただ中盤の底でボールを動かす熊谷にもプレッシャーをかけてこないクウェートに対し、圧倒的にポゼッションした日本も決定機をつくり出す。22分には右サイドの川口を起点に小野瀬のポストプレーで前を向いた久保が右足シュート。さらに25分にはセンターサークルから熊谷が出した縦パスに反応した矢島が絶妙なコントロールから左足ループシュートを狙う。

 だが、これは好反応で対応したGKがキャッチ。早く先制点を奪いたい日本は31分、左クロスを久保が頭で落とすと松本が左足を振りぬく。必死に戻ったDFにブロックされたボールを矢島が頭でプッシュするが、この一撃はクロスバーを叩いてしまう。初戦から無得点の時間が続き、決定機も活かせずに重い空気が漂い始めていた。

 逆に相手の力強いカウンターにPAまでボールを運ばれるなど、危ない場面もあった日本だが、前半アディショナルタイムについに今大会初得点を奪う。左サイドで縦に仕掛けた山中がPAやや外側でFKを獲得。これを松本が右足で中央へ入れると、ファーサイドの岩波が左足裏で自らの背中越しにゴールへ流し込む技ありシュート。これがゴール右隅へ吸い込まれて待望の1点を奪った。

 クウェートは人数をかけた攻撃をしようとするが精度を欠き、ロングボールも日本が問題なく対応していく。逆に日本は山中や久保、小野瀬が積極的な仕掛けで相手守備網に穴を開ける場面も。13分には小野瀬の右クロスから久保が決定機を迎え、28分には小野瀬のグラウンダーの右クロスを中央で矢島が合わせた。高い位置でのパス交換とサイドチェンジで相手にプレッシャーをかけた日本は、矢島と久保が中央からのワンツーで切り崩すなど積極的に2点目を狙っていく。

 30分には小野瀬に代えてMF橋本拳人(F東京)を投入。橋本を中盤の底の位置に配置し、39分には久保に代えてFW榊翔太(札幌)をピッチへ送り出した。そして44分には松本をFW風間宏矢(川崎F)へチェンジ。終盤は相手のセットプレーやロングボールからヒヤリとする場面もあったが、守りきって1-0で勝った。3大会ぶりのU-20W杯出場へ絶対に負けられない一戦を制した日本は7日、グループリーグ突破を懸けて開催国UAEとの大一番に臨む。
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