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[AFC U-19選手権]3戦わずか1得点…U-19代表は課題解消誓う

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[11.7 AFC U-19選手権 日本0-0UAE UAE]

 グループリーグ3試合でわずか1得点。その1点もFKからCB岩波拓也(神戸)が「狙ってない」という足裏でのゴールと、U-19日本代表が得点力不足に苦しんでいる。

 UAE戦では前半20分に右サイドからの素早いパスワークで崩し、最後はMF松本昌也(JFAアカデミー福島)のラストパスを受けたMF大島僚太(川崎F)が右足ループシュート。28分にもプレッシャーをかけてくる相手を上手く剥がしながら左サイドへ展開し、FW久保裕也(京都)の折り返しを松本が右足で狙った。

 数は多くないものの、チャンスをつくれていない訳ではない。後半立ち上がりには久保の絶妙なラストパスをDF間で受けたFW矢島慎也(浦和)が決定的な左足シュート。「良いパスが来て、ファーストタッチまで完璧だったんで、少し焦ってしまったかなと。結構プレッシャーかかった試合でも緊張しないタイプなんですけど、どうですかね。ちょっと焦っちゃいましたね」と振り返った矢島の一撃はゴールのわずか左へ外れたが、その後もチャンスをつくる日本は22分に左サイドを打開した大島のラストパスを久保が左足で合わせ、45分には大島の絶妙な左クロスに走りこんだMF田鍋陵太(名古屋)がゴール至近距離から決定的なヘディングシュートを打ち込む。だがこれもGK正面を突き、1点を奪うことができなかった。

 矢島は「決め切れずにそのままずるずるいってしまった。やっぱあそこで1点決めておけば、ペースも自分たちでコントロールできたかなというのもありましたし、そういうのもやっぱり、自分の決定力の無さというかあそこで自分が落ち着けなかったというのが、出てしまったかなと」と反省。大島も「受ける時にシュートを狙って行くだったり、もっと速い判断でパスかドリブルか選択して行けばと思います」と課題を口にしていた。

 逆転での決勝トーナメント進出へ1点を狙いにきたUAEの背後を取って決定機をつくり、スピードのあるパス交換からもチャンスをつくった。ただ、無得点の続いているアタッカー陣は判断の遅れや、決めようと意識し過ぎてか丁寧にシュートを打ってGKにセーブされてしまっているシーンも見られる。

 決定的なラストパスを供給するなどチャンスメークした大島は「決めるところはしっかり決めないといけないと思いますし、ラストパスはラストパスでしっかり合わせていけば、これから得点のチャンス増えると思います。3試合やって流れの中からの得点がないのでそこを反省して、次、決勝トーナメント1回戦で自分たちの流れの中で得点できるよう修正していきたいと思います」。ディフェンス陣は2試合連続無失点。この奮闘にアタッカー陣は応えることができるか。勝てばU-20W杯出場の決まる準々決勝・イラク戦(11日、日本時間12日)では課題を解消して世界切符を勝ち取る。

[写真]矢島らアタッカー陣がイラク戦で世界へのゴールをこじ開ける。

(取材 了戒美子)
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