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アルゼンチンを上回るシュート数も… ミゲル監督「今日はサッカーのゴールが必要だった」

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[5.15 国際親善試合 フットサル日本代表 1-5 フットサル・アルゼンチン代表 代々木]

 昨年11月のフットサルW杯で、日本を史上初のベスト16に導いた名将も、この日ばかりはお手上げだった。フットサル日本代表は、序盤からフットサル・アルゼンチン代表を攻め立てたが、なかなかゴールを挙げられない。逆に少ないチャンスをアルゼンチンに生かされて先制を許すと、前半は0-3と一方的な試合になってしまう。後半に入ってからも、日本は攻撃の形をつくったが、フィニッシュの精度を欠く。結局、アルゼンチンの9本を上回る13本のシュートを放ったが、得点はパワープレーから挙げた1点止まりだった。

 試合後の会見でミゲル・ロドリゴ監督は「アルゼンチンに『おめでとう』と言いたい」と切り出し、冷静に試合を振り返った。

「前半に関しては相手のゲームでした。うちの守備が機能せず、単純にプレスを掛けることができませんでした。後半に入るとうちのリズムになり、形もつくれてゴール前に攻め込んでシュートチャンスをつくる互角の展開になりました。アルゼンチンの監督とも話しましたが、互角の展開でした。ただ、最後にゴールに入れるという点では、向こうは実現し、うちはゴールまで運べませんでした」

 さらに、点を取れない流れになった試合について「スペインでは『3日間続けても点を取れないゲームがある』という言い回しがありますが、今日の試合は日本にとって、そういう試合になったと思います」と、口にした。

 その後、この試合でデビューを果たしたFP室田祐希(名古屋オーシャンズ)やFP吉川智貴(名古屋オーシャンズ)、FP仁部屋和弘(バサジィ)といったW杯に出場していない新戦力について、「良かった」と、指揮官は評価している。しかし、元来、負けず嫌いのスペイン人監督は、最後まで悔しそうだった。

 この日が『Jリーグの日』に認定されたことを知ってか、知らずか、会見場を出る際に「今日はアルゼンチン側のゴールは、(フットサルの小さなゴールではなく)サッカーのゴールが必要でしたね」と、25本のシュートを打ちながら1点しか挙げられなかった決定力不足を冗談交じりに嘆いていた。

(取材・文 河合拓)

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