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6/1A代表練習後の選手コメント

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 日本代表は1日、埼玉県内で練習を行った。5月30日のブルガリア戦(豊田ス)に0-2で敗れ、前日31日に埼玉へ移動。4日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦(埼玉)に向け、再始動した。

以下、練習後の選手コメント

●FW香川真司(マンチェスター・U)
―どんなミーティングだったのか?
「チームとしてブルガリア戦を振り返っただけです」
―発見みたいなものはあった?
「3バックの話をした。奪いどころなどを話し合いながらやった。でも、次はたぶん3バックじゃないと思うので、次の試合に切り替えて。今日はブルガリア戦の反省だけで、それが次の試合に向けてというのはないと思うので、次は次で頑張りたいと思います」
―長かった?
「そうですね。普段より長かったです」
―選手からも質問がいろいろ出た?
「ポジションのことを話した感じです。まだすべてが解決したわけではない。難しいところはたくさんあるので。それはあるけど、次はたぶん3バックは使わないと思うから」
―質問はブルガリア戦の前半について?
「そうですね。僕は別に(質問を)してないです」
―それより気持ちを次に切り替えたい?
「そうですね。切り替えて、次に向けてやるだけですし、緊張感を持ってやらないと。確かにブルガリア戦だったり前日だったり、どこかで油断というか、気が引き締まってないところがあったと思うので、ここであらためてしっかりやっていきたいです」
―長いミーティングをやって試合を振り返ったことで、技術的な部分での反省点や、監督の意図と違うところはあった?
「すべてにおいて監督の言うとおりにはプレーできないし、もちろん考えは人それぞれあると思う。ただ、次の試合に向けてそれは切り替えてやりたいから、次の試合に勝つために自分の中ではやっているので。その試合に向けて頑張りたいです」

●FW乾貴士(フランクフルト)
「ブルガリア戦は自分自身、満足していない。いいプレーができず、課題ばかりだった。オーストラリア戦はスペースが空くと思うので、そこでうまく絡んで、得点に絡んでいけるようにしたい」
―反省が多いようだが、ブルガリア戦では香川選手と絡んで良いシーンをつくっていたが?
「オーストラリア戦でも、出られればそういうプレーをやっていきたい。(香川)真司の特徴を生かしていきたいし、俺と真司だけではなく、FWの選手が良い攻撃をできるようにしていきたい。スペースで前を向けば良いプレーをしていけると思う」

●MF長谷部誠(ボルフスブルク)
―ミーティングがいつもより長かった?
「ブルガリア戦の映像を見ながら1時間弱ぐらいのミーティングがあった。監督からの話だけじゃなくて、選手からも『こういうときはこうした方がいいんじゃないか』と意見を出した。ちょっとしたディスカッションが入って、いつもより多少長くなった」
―選手からも意見を言うのはめずらしい?
「今まではあまりなかった。僕らも意見を言って、お互いに話をしていかないと埋まらない。監督も『自分の戦術はあるけど、ピッチでやるのはキミたちだから、キミたちが一番いいと思うところでやってくれればいい』と言っていた。そういう柔軟なところを持っている監督だから。ディスカッションをしたのはめずらしい。個人で監督と話をすることは今までもあったけど、ミーティングで話した方が他のポジションのことも分かる。ミーティングの時間は長くなるけど、すごく意味のあることだと思う」

●MF遠藤保仁(G大阪)
―今日のミーティングは長かった?
「いつもより長かったですね。(ブルガリア戦で)3-4-3にトライして出た課題を修正しながらだったので、多少長くなる。いい部分も悪い部分も確認できたので、次につなげないといけない。しっかり整理できたのはよかった」
―オーストラリア戦に向けては?
「引き分け以上で決まるのが条件だけど、勝ちしか考えていない。しっかりいい準備をしてオーストラリア戦を迎えることに集中したい」

●DF吉田麻也(サウサンプトン)
―チームの雰囲気は?
「移動もあったし、ここから数日しかない。体も頭も切り替えてやっていかないといけない」
―前日は一部別メニューだったが?
「別メニューというか、(ブルガリア戦に)45分以上出た選手はみんな別メニューで、そこからストレッチをしただけ。そんなに問題ないし、大丈夫」
―ブルガリア戦で出た課題は?
「3-4-3とか4-3-3とか、システムは置いておいて、気持ちの面で強いものを見せるべき試合だった」と反省する吉田は「オーストラリア戦は大事な試合だし、オーストラリアも(予選突破へ)追い込まれている。ここ数年、僕らに勝っていないし、アグレッシブに来ると思う。強い姿勢を持って戦わないといけない」
―セットプレーやロングボールへの対策は?
「セットプレーからの失点が続いているけど、セットプレーの守備はマンツーマンでやっているので、個人の問題でもある。ロングボールに対しても、セカンドボールや後ろのカバーリングを徹底してやらないと問題が起こると思う」
―オーストラリア戦はW杯出場を初めてホームで決めるチャンスだが?
「ホームで初めて決められるし、たくさんのサポーターの前でW杯出場を決めたい」
―練習前のミーティングで監督の言葉で印象に残ったことは?
「監督の理想はあるけど、ピッチでやるのは僕らだから、状況に応じてプレーしようという話があった」
―オーストラリアはケーヒル、ケネディら高さのある選手が多いが?
「ロングボールに対してのセカンドボールが大事。ファーストコンタクトで勝てればいいけど、負けることもある。いいボールを蹴らせないことも大事だし、プレッシャーのかけ方も考えないといけない」

●DF長友佑都(インテル)
―どこを変えればうまくいくようになると思う?
「僕が思っているのはメンタルの問題。前の試合は僕も前半は外から見て、後半は中でということで、すごくいろいろな部分が見えた。メンタルの部分でも、勝つために何をするか。それはずる賢さも必要だし、勝つためにはそういうのを出していかないと」
―世界を見ているうちに、アジアで突っかかってしまっている。
「目標があって先のことを見るのはもちろん大事だけど、足元をおろそかにしたら、こういうふうに足元をすくわれることをみんなも学んだと思うし、僕自身も学んだので。まずはしっかりと6月4日の試合に向けていい準備をしていきたい。でも、常に世界でトップになるということを忘れずにいきたい」
―オーストラリアには90分での勝利が今まではなかなかなかった。
「僕らはぎりぎりで、この試合に勝たないとW杯に出られないというぐらいに追い込んでやるしかない。向こうの方が絶対に気持ち的に強く来る。向こうは負けられないので。僕ら自身もそれ以上にやらないと難しい。厳しい試合になる。そういうのが今、想像できます」
―岡田ジャパンが南アフリカに行く前に連敗した状況に似ている?
「そう…だから僕自身、危機感はすごいですけど、怖さはない。正直言って、あのときはもっともっと厳しい状況でしたから。そこを乗り越えてのW杯だったから。言ってみれば、これくらいの壁はしっかりとすぐにでも乗り越えられると思う。一人ひとりの実力が今すぐ上がるわけではないので、チームが一つになったり、目指すべき方向性を共有することは今すぐにでもできるから、そこは意識したい」
―岡田ジャパンのときを知らないメンバーを引っ張る?
「僕らもそういう年齢になっていますから」

●DF今野泰幸(G大阪)
―練習前にミーティングをやったようだが、どんな話があった?
「こないだの試合の反省で、ポジショニングとリスクマネジメントについて。ああやって映像を見ながらやると、監督はこういうプレーが好きで、こういうプレーが嫌いなんだなというのが分かるし、次からは意識しようと思う」
―監督が特に要求していたのは?
「逆サイドの絞りだったり、リスクマネジメントの位置。逆サイドにボールがあるとき、逆サイドがしっかり絞らないといけない。DFラインが甘く考えているところがあったし、そこはきっちりやらないと」

●DF内田篤人(シャルケ)
「(3-4-3は(点が取れないというより、その前にもうちょっとチャンスの形を多くつくれないと。決定的なチャンスをつくれるかどうかだと思う」

(取材・文 西山紘平、矢内由美子)

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