beacon

献身性の評価よりも点取り屋として…岡崎「ストライカーとしてのイメージを植え付けたい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 FW岡崎慎司(シュツットガルト)が来年のW杯までに変わる。6月1日に行われたDFBポカール(ドイツ国内杯)決勝から中2日でW杯アジア最終予選オーストラリア戦(4日、埼玉)に先発出場した岡崎は前半44分にMF本田圭佑からの縦パスを受けると、鋭く切れ込み左足シュート。その他にも献身的に前線を走り回り、ゴール前へ飛び出す動きも見せたが、得点を上げることはできなかった。

 出場を決めたW杯まであと1年。オーストラリア戦から一夜明けて自分を高めたいという思いがより強くなっている。「個人的には単純にゴールを取れる選手(になりたい)。昨日もそう思ったし、左でいいコンビネーションで崩しても最後中で決める選手がいなければ、そのコンビネーションも意味が無い。クロスでいいポジションにいれば、最後フィニッシャーとしての能力を発揮できると思う。そういう頼りになるFW、ストライカーになるということを自分はこの1年、磨かなければいけない」。

 国際Aマッチ通算32得点。そのゴールで日本を何度も救ってきた。今回の予選突破の立て役者のひとりであり、味方がボールを持った瞬間に鋭くゴールヘ向かい、クロス、ラストパスに飛び込んでいく岡崎をアルベルト・ザッケローニ監督も「FWの選手としてあるべき姿」と称賛する。だが、3月のアウェー、ヨルダン戦、そして今回のオーストラリア戦と重要な試合で得点することができなかった。「やっぱり献身性とか周りに言われていたとしても、それを越えるぐらいのストライカーとしてのイメージを植え付けられればなと思う」と岡崎。日本がW杯で優勝するためには、個々のレベルアップが間違いなく必要であるということは、選手間の共通認識だ。その中で岡崎は、ゴールでより日本を救うことのできるストライカーになるために、突き詰めていく。

(取材・文 吉田太郎)

▼関連リンク
ブラジルW杯アジア最終予選特集
コンフェデレーションズ杯2013特集

TOP