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東京五輪決定を受けてのザッケローニ監督コメント全文

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 日本代表は8日、横浜市内で練習を行い、10日のガーナ戦(日産ス)に向けて調整した。左膝痛のため代表離脱が決まったFW岡崎慎司を除く21選手で冒頭15分以外、非公開で練習した。

以下、練習後のザッケローニ監督コメント

アルベルト・ザッケローニ監督
―今朝、2020年夏季五輪の開催都市が東京に決まったが?
「サプライズと言ったら、ちょっと嘘になる。東京にオリンピックが来るのではないかと予感していたし、必ずオリンピックを呼んで成功させる力があると思っていた。東京に来ると信じる気持ちをずっと持っていた。今の気持ちとしては非常にうれしいし、ニュースを聞いたときは朝の早い時間だったが、部屋にワインが用意してあったので、1本あけた。日本という国、国民が認められた瞬間だったと思う。

(招致を)競った相手も手ごわい相手ばかりだった。マドリードはほとんどの施設がすでにできていると聞いていたし、イスタンブールもトルコは近年、非常に勢いのある国。そういうライバル国に勝ってオリンピックが決まったのは素晴らしいことだと思う。日本の国民性は、常に遅れることなく、計画的に物事を進められる。それが世界に認められた証しだと思う。

 一人の日本代表監督として、こういうニュースが届いたことを非常にうれしく思うし、2020年には個人的に日本に来て、オリンピックに参加したいと思う。サッカーだけでなく、スポーツをやっているすべての若者がオリンピックを目標にやれる。大きなモチベーションになると思う。(五輪開催時に)すべての部屋を貸し出すのではなく、一つ余らせてくれていれば、2020年は必ず来ますので(笑)」

―日本国民へメッセージをお願いします。
「『おめでとう』という言葉をかけたい。オリンピックが来たことを国民として誇りに思わないといけない。なぜ日本にオリンピックが来たのか。日本の文化やホスピタリティーが評価されたからこそオリンピックが来た。日本国民として誇りに思っていい。オリンピックをきっかけにたくさんの観光客も日本に来るだろう。オリンピックをきっかけに日本に来て、その後も何度も日本に戻りたいと思う現象が起こるのではないかと思う。私自身、日本は遠い国で、あまり知らなかったが、一回来ると、非常に魅力のある国であることが分かった。世界中の人々がオリンピックをきっかけにして日本に来て、その後も日本に来続ける現象が起こるのではないかと思う」

(取材・文 西山紘平)

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