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オーバーエイジで東京五輪出場は…?日本代表選手の反応

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 2020年夏季五輪の開催都市が東京に決まったこと受け、日本代表の選手たちも東京五輪の話題で持ちきりだったようだ。食事会場などでは当然、選手間でも話題になり、MF長谷部誠(ニュルンベルク)は「みんなオーバーエイジ枠を狙っているみたいだった」と暴露。「僕はそれに乗れなかったけど」と笑った。

 五輪の男子サッカー競技は、2016年のリオデジャネイロ五輪まで「23歳以下+オーバーエイジ最大3人」とする年齢制限を設けている。2020年の東京五輪も同様のレギュレーションとなった場合、東京五輪への出場資格は1997年1月1日以降に生まれた選手となり、現在のU-16日本代表が東京五輪世代にあたる。当然、現在の日本代表選手もオーバーエイジがあれば出場は可能だが……。

 長谷部は「僕は7年後、36歳。そんな先は見れない」と苦笑い。08年北京五輪に出場し、12年ロンドン五輪もオーバーエイジ枠で参加したDF吉田麻也(サウサンプトン)は「7年後は32歳ぐらいですから……」と言いながらも、「オリンピックは開催期間が短い。試合と試合の間の移動も大変だけど、自国開催なので、そういう意味では利がある。(自分の出場も)ないことはないかな」と欲を見せていた。

 だれより出場に意欲的だったのがDF長友佑都(インテル)だ。開催都市に東京が決まったことの感想を聞かれ、「率直にうれしいなと思ったし、7年後なので、僕も出たいなという気持ちになった」と笑顔で即答した。東京五輪のときには33歳になっている長友は08年北京五輪にも出場しているが、3戦全敗という屈辱的な結果に終わった。「オリンピックには特別な思いがある。僕らは全敗した苦い思い出があるし、それを覆すためにも出たいなと」。それは北京世代の多くの選手に共通する思いのようで、「みんな、特に北京世代の選手は、香川にしろ、みんな出たいと言っていた」と明かした。

 12年ロンドン五輪に出場し、44年ぶりの4強入りに貢献したMF清武弘嗣(ニュルンベルク)は開催都市が決まる20分ほど前に目が覚めたそうで、そのままテレビで開催都市決定の瞬間を見守った。東京五輪開催時は30歳。あと一歩のところでメダルに届かなかったロンドン五輪の悔しさもあり、「(五輪には)やり残したことがある」と力を込めると、「日本が舞台になるし、メダルが取れたらいいと思う。年齢はどうかなと思うけど、その年齢まで自分もしっかりがんばっていたい」と、新たな目標の一つになったようだ。

(取材・文 西山紘平)

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