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U-15日本代表候補MF阿出川琥吾(柏U-15)が中盤で存在感。目標の2選手に近づき、「最強」のボランチに

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U-15日本代表候補MF阿出川琥吾(柏U-15)が正確にパスを繋ぐ

 U-15日本代表候補は3日間の千葉合宿(高円宮記念JFA夢フィールド)で3チームに分かれ、千葉県U-16選抜を含めた4チームで総当たりのリーグ戦を行った。そのリーグ戦は、AチームとBチームが2勝1分で並び、得失点差でAチームが優勝。MF阿出川琥吾(柏U-15)がその中盤で存在感を放っていた。

 個性的な選手たちの中で阿出川は、「味方を活かす」「チームメートに任せる」「バランスを取る」ことを意識したという。ボランチの位置で引き気味にプレーしながら、攻守両面でチームをサポート。その上で、特長も発揮していた。

 普段、チームでは主にCBとしてプレーしているが、ボランチは得意とするポジションだ。バランサーとしてチームを支えるだけでなく、長所を「出そうと思って来た」。そのMFは、時に2度追い、3度追いするなど迫力のあるアプローチ。個人、また味方と連動する形でボールを奪い、スルーパスを含めて長短のパスを通していた。

 阿出川は、「好きな選手がいて、(ともに元イタリア代表MFの)ピルロとガットゥーゾなんですよ。その2人を合わせたら『最強』だと思っていて、正確なパスを出して、守備はガットゥーゾに」と語る。181cmの高さも魅力のボランチはパス、守備を磨き続けて目標の2人に近づく意気込みだ。

 昨年はJFAエリートプログラムU-14に選ばれていたが、U-15日本代表候補は初招集。3日間の合宿で自分の力を再確認することができたようだ。「今年初めてこういうところで経験をさせてもらって、やっぱり上手い人とやったら楽しいし、自分の足りないところとか自分自身をもう一度見返せたと思います。(今後は)日本の中心的な存在というか、いなければいけない存在になりたい」。柏U-15に戻ってからも貪欲に成長とアピールを続け、代表チームにとって欠かせない存在になる。

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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