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左SBで持ち味を見せたU-22日本代表DF大畑歩夢「やっぱり試合にはいつも出たいと改めて思った」

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DF大畑歩夢

[9.6 U23アジア杯予選GL第1戦 日本6-0パキスタン マナーマ]

 所属チームでのプレータイムが長くない選手たちも酷暑の中でしっかりと足を動かし、戦った。その1人がDF大畑歩夢(浦和)だ。

 左サイドバックで先発し、立ち上がりから積極的な攻撃参加。前半6分には早くもシュートを試みるが、これは大きく枠の外。同17分には右サイドの山田楓喜から左サイドの斉藤光毅へ長いパスが通るタイミングでゴール前へ侵入。シュートは相手GKに止められたが、積極的なスプリントで敵陣を難度も崩した。

 得点に絡むことはなかったが「自分たちのペースで、自分たちのやることをやって勝てた試合でした」と6-0の好スタートに手応えを見せた。

 ただ、ピッチ上ではフィジカル的なきつさを感じていたようだ。大畑をはじめとする第一陣がバーレーンに到着したのはわずか3日前。欧州組は時差1時間だがJリーグ組は時差が6時間あり、夜9時半キックオフの試合に100%アジャストするのは難しい条件でもあった。「時間も暑さも大丈夫ですけど、体の重さというか、ちょっといつもとは違う感じのきつさがあった。前半は本当にきつかった」という。

 出場時間は84分。さまざまな条件を考えると、パリ五輪を目指して日の丸を背負うことへのモチベーションの高さが、きつさを乗り越える原動力になったのだろう。大畑は「本当は90分やりたかった。やっぱり試合には90分出たい、いつも試合に出たいと改めて思いました」としみじみと言った。

(取材・文 矢内由美子)

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矢内由美子
Text by 矢内由美子

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