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マークのずれからサイドを崩されたDF橋岡大樹「あそこでゼロで抑えることが仕事」

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DF橋岡大樹(シントトロイデン)

[10.13 MIZUHO BLUE DREAM MATCH 日本 4-1 カナダ デンカS]

 4-0とリードしていた後半38分、森保一監督は最後の交代カードとしてMF南野拓実を下げてDF橋岡大樹(シントトロイデン)を投入。橋岡は右SBの位置へ入り、右SBで先発していたDF毎熊晟矢(C大阪)が一列上がって右サイドハーフに配置された。

 狙いはクリーンシートのままの逃げ切り。しかし、その目論見は崩れた。

 失点の場面は後半44分。DFアルフォンソ・デービスをマークしていた橋岡は、FWジョナサン・デービッドがフリーでボールを受けようとしているのに気づくや、一目散に寄せ、タイミング的には間に合ったかに見えたが、出した足を巧みにかわされ、クロスを上げられてしまった。そして、中央から決められた。

 橋岡は「難しい時間帯からの出番ではあったけど、あそこでゼロで抑えることが仕事。国際大会で1-0で勝っているときに投入されたら1失点もしてはいけない。ああいうところはなにがなんでもゼロで抑えないといけない」と反省の弁を述べた。

 しかし、ただ悔やんでいるだけではない。橋岡は「フリーの選手を誰が見るかを話し合っていければいいのかなと思う。守備の仕方は臨機応変にやっていかないといけない」と。短時間に意思統一することの必要性を学び取っていた。

 それにしても、右SBの争いは熾烈だ。橋岡と毎熊に加え、この日は出番のなかったDF菅原由勢もいる。その中で橋岡はどのように生き残るか。その問いには「少しずつやっていくしかない。どんな少しの時間でも結果を残し続けること」という答えを持っている。

 次のチュニジア戦も出番があれば先発でも途中出場でも「結果を残したい」という橋岡は、挽回のプレーを見せることを誓っている。

(取材・文 矢内由美子)
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矢内由美子
Text by 矢内由美子

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