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U-22日本代表に19歳FW福田師王が初招集…大岩監督とは2年ぶりの再会「目に見えて成長している」

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FW福田師王

 今シーズンからボルシアMGのセカンドチームでプレーする19歳FW福田師王がU-22日本代表に初選出された。9日のU-22日本代表メンバー発表会見に出席した大岩剛監督は「得点を決めたり、チームのタスクを非常に高いレベルでやっていると見受けられた」と選出理由を語った。

 今年5月にはU-20ワールドカップにも出場した期待のストライカーが、待望のU-22日本代表招集となった。神村学園高を卒業後、今シーズンからドイツでプロキャリアをスタートさせた。ボルシアMGのセカンドチームが所属するレギオナルリーガ・ウェスト(4部相当)では10試合3得点を記録。その3得点は直近のものだ。10月28日のギュータースロー戦で2ゴールを挙げると、前節・デュッセルドルフⅡ戦でも1ゴール。直近3試合で先発出場し、3ゴールという結果を残した。

 大岩監督は21年のU-18日本代表候補合宿で福田を指導。当時はまだ神村学園2年生だったが、指揮官はそのときの印象について「粗削りだが、得点を取るところでいえば高校レベルではないと感じていた」と振り返る。そのとき以来の再会になるが、映像では19歳FWの成長は見ており、「点を取るという特長もありつつ、チームで求められているトランジションの部分は目に見えて成長している。体つきも一回り大きくなった印象」と評価した。

 今回のFW陣はFW小田裕太郎(ハーツ)、FW細谷真大(柏)、そして福田が招集された。4-3-3の1トップを主戦場とするFWは細谷と福田の2人のみ。大岩監督は福田招集について「われわれのグループのFW陣で怪我人が多く出ているという事情もあるが」と前置きをしており、10月アメリカ遠征を負傷で辞退した藤尾翔太(町田)、藤尾の追加招集ながら現地で負傷した内野航太郎(筑波大)が呼べなかった苦しい台所事情ものぞかせていた。

 だからこそ、指揮官は2年ぶりに福田のプレーを見る機会に喜びも垣間見せる。「現時点で彼のパフォーマンスを見て、しっかりと戦えると、われわれのグループに入れると期待を持って今回の参加を要請した」と太鼓判。「今回こういうチャンスを私が頂いた。目の前でしっかりと彼の評価をして、今後の成長に何か刺激を与えられたらいいなと思っている」と期待を寄せていた。

(取材・文 石川祐介)
石川祐介
Text by 石川祐介

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