第2次森保Jを進化させる“冨安基準”…「いい刺激になっている」谷口彰悟がミャンマー戦先発へ
直近6連勝と好調の続くカタールワールドカップ後の第2次森保ジャパンだが、特に9月シリーズのドイツ戦(○4-1)以降はDF冨安健洋(アーセナル)を中心としたハイラインでコンパクトな守備組織の構築が進み、チームのさらなるレベルアップを支えている。しかし、冨安の相方を務めてきたDF板倉滉(ボルシアMG)は現在、足首の負傷により戦線離脱中。しばらくの間は代役CBのパフォーマンスがチーム状態を左右することになりそうだ。
そうした中、今月から開幕する北中米W杯2次予選で重要な役割を担うことになりそうなのがDF谷口彰悟(アルラーヤン)だ。今回の合宿では冨安が別メニューからの調整となっていることに加え、DF町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サンジロワーズ)、DF渡辺剛(ゲント)の2人は帰国便の都合で合流が遅延。CBを本職とする万全なコンディションの選手は谷口のみとなっているためだ。
谷口はカタールW杯でもスペイン戦、クロアチア戦の先発に抜擢され、高いパフォーマンスを発揮しており、ここでの起用に不安はない。また高いカバーリング能力とビルドアップの安定感を誇る谷口にとって、冨安が中心となって進む守備組織の改革は前向きなものとなりそうだ。
16日のミャンマー戦に向けて先発起用が濃厚な谷口は「とにかくいつチャンスが来てもいいようにというのは今回だけでなく、自チームでも代表の活動中も常にやってきている。今回もしっかり継続してやっていくつもり。CB陣にメンバーが変わったりしているけど、出る人がリーダーシップを取ってやっていかないといけないポジションなので、自信を持ってやっていきたい」と冷静に意気込みを述べつつ、守備組織の変化をポジティブに受け止めていた。
「間違いなくトミの基準、やっていることがチーム内でも共有されている。それができるようになりたいし、それができたほうがより高いレベルの相手と高いレベルの試合ができる。そういった意味でいい刺激になっているし、競争も含めていいパフォーマンスを発揮できたらと思う」
「どちらかというとタイプというか、やりたいことは理解できる。ラインを高くしてコンパクトにしてというのは日本代表が世界と戦っていく中で絶対に必要だと思うポイントだった。W杯優勝を目指しているので、それを叶えるためには絶対に必要なポイントだと思っていた。それはウェルカムだし、自分ももっと吸収していきたい」
その一方、今回の活動は親善試合ではなく、W杯予選という結果も問われる戦い。新たなトライは重ねながらも勝利を最優先に置いた戦いをしていくことの必要性も強調した。
「今回はW杯予選なのでまずは意識をW杯につながる大事な一戦というところでスイッチを入れてやっていかないといけない。相手がどうであれ、下手なリスクは減らしていかないといけないというのは自分に強く言い聞かせている。ホームで相手がミャンマーというところで力の差はあると思うけど、力の差を発揮しないと勝てない。そういった意味では後ろとしてはとにかくゼロで進めていくのがどんな試合でも大切なこと。やりたいこと、トライしたいことはたくさんあるけど、そっちばかりになりすぎず、しっかりやらないといけないことをやっていきたい」
谷口は崖っぷちの状況だったカタールW杯の最終予選でもDF吉田麻也、冨安の不在時に代役CBとして出場。絶対に負けられないという重圧の中、サウジアラビアを完封した経験を持つ。この2次予選ではそうした経験を活かしつつ、プレー面でも、メンタル面でもチームを支えていく構えだ。
「気持ちの作り方としてはそこら辺の戦いを思い出すというか、やっぱりあれくらいの緊張感、最終予選の緊張感を経験できたのは選手として非常に大きな経験だったと思う。そこに向かっていく、W杯に向かっていく戦いというのはよく理解しているので、もう一回、僕個人だけでなくチームとしてもそういう大事な試合だよということを合わせていきたい」
(取材・文 竹内達也)
●北中米W杯アジア2次予選特集
そうした中、今月から開幕する北中米W杯2次予選で重要な役割を担うことになりそうなのがDF谷口彰悟(アルラーヤン)だ。今回の合宿では冨安が別メニューからの調整となっていることに加え、DF町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サンジロワーズ)、DF渡辺剛(ゲント)の2人は帰国便の都合で合流が遅延。CBを本職とする万全なコンディションの選手は谷口のみとなっているためだ。
谷口はカタールW杯でもスペイン戦、クロアチア戦の先発に抜擢され、高いパフォーマンスを発揮しており、ここでの起用に不安はない。また高いカバーリング能力とビルドアップの安定感を誇る谷口にとって、冨安が中心となって進む守備組織の改革は前向きなものとなりそうだ。
16日のミャンマー戦に向けて先発起用が濃厚な谷口は「とにかくいつチャンスが来てもいいようにというのは今回だけでなく、自チームでも代表の活動中も常にやってきている。今回もしっかり継続してやっていくつもり。CB陣にメンバーが変わったりしているけど、出る人がリーダーシップを取ってやっていかないといけないポジションなので、自信を持ってやっていきたい」と冷静に意気込みを述べつつ、守備組織の変化をポジティブに受け止めていた。
「間違いなくトミの基準、やっていることがチーム内でも共有されている。それができるようになりたいし、それができたほうがより高いレベルの相手と高いレベルの試合ができる。そういった意味でいい刺激になっているし、競争も含めていいパフォーマンスを発揮できたらと思う」
「どちらかというとタイプというか、やりたいことは理解できる。ラインを高くしてコンパクトにしてというのは日本代表が世界と戦っていく中で絶対に必要だと思うポイントだった。W杯優勝を目指しているので、それを叶えるためには絶対に必要なポイントだと思っていた。それはウェルカムだし、自分ももっと吸収していきたい」
その一方、今回の活動は親善試合ではなく、W杯予選という結果も問われる戦い。新たなトライは重ねながらも勝利を最優先に置いた戦いをしていくことの必要性も強調した。
「今回はW杯予選なのでまずは意識をW杯につながる大事な一戦というところでスイッチを入れてやっていかないといけない。相手がどうであれ、下手なリスクは減らしていかないといけないというのは自分に強く言い聞かせている。ホームで相手がミャンマーというところで力の差はあると思うけど、力の差を発揮しないと勝てない。そういった意味では後ろとしてはとにかくゼロで進めていくのがどんな試合でも大切なこと。やりたいこと、トライしたいことはたくさんあるけど、そっちばかりになりすぎず、しっかりやらないといけないことをやっていきたい」
谷口は崖っぷちの状況だったカタールW杯の最終予選でもDF吉田麻也、冨安の不在時に代役CBとして出場。絶対に負けられないという重圧の中、サウジアラビアを完封した経験を持つ。この2次予選ではそうした経験を活かしつつ、プレー面でも、メンタル面でもチームを支えていく構えだ。
「気持ちの作り方としてはそこら辺の戦いを思い出すというか、やっぱりあれくらいの緊張感、最終予選の緊張感を経験できたのは選手として非常に大きな経験だったと思う。そこに向かっていく、W杯に向かっていく戦いというのはよく理解しているので、もう一回、僕個人だけでなくチームとしてもそういう大事な試合だよということを合わせていきたい」
(取材・文 竹内達也)
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