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なでしこJ敵地北朝鮮戦、10日前でも決まらない開催地にJFA宮本専務理事「AFCに要望は伝えている」

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宮本恒靖専務理事

 日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖専務理事が15日、理事会後のメディアブリーフィングに出席し、開催地が白紙となったなでしこジャパン(日本女子代表)のアウェー北朝鮮戦の現状を明かした。

 なでしこジャパンは今月、パリオリンピックの出場権がかかる最終予選で北朝鮮とホーム&アウェーで対戦。24日に控える第1戦のアウェーゲームは当初、北朝鮮・平壌の金日成(キム・イルソン)スタジアムで開催予定だったが、北朝鮮側の施設整備や移動面で不備がみられ、AFC(アジアサッカー連盟)の介入により北朝鮮開催が白紙となっていた。

 今月8日のメンバー発表会見で佐々木則夫女子委員長が「理由としては、DPRK協会とJFAの各調整状況を(AFCに)モニタリングしてもらい、北朝鮮への到着、出発の定期フライトが飛んでいないという点や試合開催に向けて、(宿舎、練習場等の)ロジ周りのオペレーション、競技運営の観点からも不透明な点が多いため」と白紙となった理由を明かしていた。

 すでに決戦までは10日間しかなく、なでしこジャパンはすでに国内合宿をスタート。開催地が決まっていないのは異例の状況だと言える。

 宮本専務理事は「AFCとコミュニケーションを取って、我々の状況を説明する中で、早く場所が決まってほしいという要望は伝えている」とした上で、没収試合などの可能性は否定。「試合が開催されることを念頭に置いて、今はどこでやるのかという確認にフォーカスしている状況」と述べた。

(取材・文 竹内達也)
竹内達也
Text by 竹内達也

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