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MF松木玖生が値千金の決勝ゴール! “スナイパー”パフォーマンスは「憧れの選手なので…」

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MF松木玖生

[4.16 U23アジア杯GL第1節 日本1-0中国]

 73分間も数的不利を強いられながらの勝利。日本を救う決勝ゴールを決めたのはU-23日本代表の20歳の副キャプテン、MF松木玖生(FC東京)だった。

 4-3-3の左インサイドハーフで先発し、立ち上がりから勢いよくゴールに迫る動きを見せている中で訪れた前半8分のチャンス。右サイドからMF山田楓喜(東京V)が上げたクロスに反応すると、オフサイドぎりぎりで抜けだし、左足を合わせてゴールを奪った。

「楓喜くんはカットインする選手なので、カットインのタイミングでうまく間に入ることができた。良いボールが来て、キーパーを見てしっかりと流し込むことができた。練習でもクロスからのシュートはコンディションが良かったので、決まって良かったです」

 狙いを定めたシュートを決めた後はゴールパフォーマンスを披露。銃を打つポーズをスタンドの日本サポーターに向けて行い、歓喜を分かち合った。

「やろうと思っていました。憧れの選手なので」

 はにかむように明かした“憧れ”とはマンチェスター・シティのMFフィル・フォーデン。「早い段階で点数を取ることができて非常に良かった」と自画自賛した。

 先制から9分後に西尾隆矢が一発退場となり、10人になってからは押し込まれる時間帯が続いたが、ハーフタイムに修正し、後半も無失点で乗り切った。

「相手が押し込んできたときに誰がいくか、前半は定まっていなかった。前めで(藤田)譲瑠(チマ)と組んで、1人出て1人がセカンドボール回収というところはうまく出来たかな。このゲームを勝ちきったことは大きいことだと個人的には思う」

 所属のFC東京では今季から主将を任されており、U-23日本代表では4人の副主将の1人として指名された。「こういう固い試合をした後は緩みがちになるので、自分はそこを気をつけて、声掛けもしていきたい」と、キャプテンシーも見せた松木。

「初戦で点数を決められたことはすごく良かった。この大会は出場した試合全部で決めようと思っている。その気持ちで日本を助けしていきたい」と力強い言葉を口にしていた。

(取材・文 矢内由美子)

MF松木玖生の“スナイパー”パフォーマンス


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矢内由美子
Text by 矢内由美子

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