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絶大な安定感で10人の大岩J救ったGK小久保玲央ブライアン「玖生が決めた1点を守り切ることしか考えていなかった」

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GK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)

[4.16 U23アジア杯第1戦 日本 1-0 中国 ドーハ]

 ポルトガルで奮闘する守護神が大岩ジャパンの救世主となった。U-23日本代表は前半17分にDF西尾隆矢が一発退場となり、残り70分間以上を10人で戦うことを強いられたが、度重なるピンチにGK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)がことごとく君臨。ミドルシュートにも、1対1の局面にも、ハイボールにも絶大な安定感を見せ、相手の猛攻を無失点に抑え込んだ。

 試合後、フラッシュインタビューに応じた小久保は「自分の中でも落ち着いてプレーできた。チームを助けるプレーがチームでできた。勝利に貢献できて良かった」と充実の表情を浮かべつつ、カタールで支えたサポーターに「励みになるし、違う国でやっている中でサポーターが少しでも自分たちの背中を押してくれれることで自分たちのプレーにつながる」と感謝を述べた。

 試合は前半8分にMF松木玖生のゴールで先制した日本だったが、同17分に西尾が相手選手への肘打ちで一発退場処分を下されるという苦しい展開。数的不利を強いられた上、CBには負傷明けのDF木村誠二(鳥栖)が投入されるというスクランブル態勢となった。しかし、「玖生が決めた1点を守り切ることしか考えていなかった」という守備陣に動揺はなかった。

「1枚少なくなるので相手もラフに入れてきて、自分たちが握れなくなるところが大変だったけど、誰もミスせずシンプルにやろうという声掛けがあった」。10人となった後はリスクを避けたプレー選択を続けることで、相手の攻撃をしっかりと分断。後半の立ち上がりには1対1のピンチを作られたが、そこは小久保が立ちはだかって窮地を脱した。

 そうして掴んだ完封勝利。殊勲の小久保は「今日は一人少なくなって守備しかすることができず、自分たちの持ち味が出せなかったので、中2日で少しでもコミュニケーションを取って、少しでも修正して2戦目に向かえたら」と冷静に前を向き、19日のUAE戦に向けて「勝ち点3を取ってグループリーグ突破したい」と意気込んだ。

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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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