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パリ五輪のアジア枠振り分け方法が変更?「東京五輪」から「U23アジア杯」の成績順になる可能性

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現在パリ五輪切符を懸けて戦うU-23日本代表

 すでに組み合わせが決定しているパリオリンピック・男子サッカーだが、アジア枠3.5の振り分け方法が変わる可能性が高い。国際サッカー連盟(FIFA)はアジア枠3.5のうちの3枠を「東京五輪の成績順」で振り分けると伝えていたが、現在行われている「U23アジアカップの成績順」になることが、日本サッカー協会(JFA)を通じて判明した。

 JFAによると、「U23アジア杯の成績順」という振り分け方法について大会前にアジアサッカー連盟(AFC)から連絡が来ており、「AFCがFIFAに確認した末に今回の認識となった」と伝えられたという。

 U23アジア杯では、上位3か国がパリ五輪出場権を獲得。4位の場合は5月9日の大陸間プレーオフでアフリカ予選4位・ギニアと対戦し、その勝者が最後のパリ五輪枠を手にすることができる。現在ベスト4まで決まっており、日本、ウズベキスタン、イラク、インドネシアとなっていた。

 パリ五輪グループリーグの組み合わせ抽選の結果、アジア枠は「AFC1」がグループD、「AFC2」がグループC、「AFC3」がグループBとなった(PO枠はグループA)。当初は、この「AFC1、2、3」が「東京五輪の成績順」と伝えられており、東京五輪でアジア最上位の4位だった日本がパリ五輪出場枠を掴めば、「AFC1」として自動的にグループDとなると考えられていた。

 だが今回の変更で「U23アジア杯の成績順」になり、同大会の優勝者が「AFC1」、準優勝が「AFC2」、3位が「AFC3」となる。ベスト4に残った日本以外の3か国ウズベキスタン、イラク、インドネシアは東京五輪に出場していないので、結果としてわかりやすい振り分け方法にはなったということだ。

 FIFA公式サイトではいまだに「東京五輪の成績順」という記載もあるが、JFA自体も「AFCがFIFAに確認したところ、振り分け方法はU23アジア杯の成績順と確認した」という認識だという。

 日本は29日の準決勝でイラクと対戦。勝利すればパリ五輪出場が決定。5月3日の決勝でウズベキスタンとインドネシアの勝者と対戦する。

■パリ五輪・男子サッカーのグループリーグ組み合わせ
[グループA]
フランス
アメリカ
大陸間プレーオフ勝者(アジア予選4位/ギニア)
ニュージーランド

[グループB]
アルゼンチン
モロッコ
AFC3
ウクライナ

[グループC]
AFC2
スペイン
エジプト
ドミニカ共和国

[グループD]
AFC1
パラグアイ
マリ
イスラエル

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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