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日本vsアゼルバイジャン 公式練習後の選手コメント

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 日本代表は22日、試合会場の静岡・エコパスタジアムで公式練習を行い、23日のアゼルバイジャン戦に向けて最終調整した。

以下、練習後の選手コメント

●FW香川真司(ドルトムント)
「大事な最終予選の初戦に向けて大事な試合になるので、いい戦いができるようにしたい。明日の試合も課題が出てくると思うけど、日にちを重ねることでもっとよくなると思う」
―ウズベキスタン戦からの修正点は?
「攻撃で積極的にパスを回すこともそうだし、強引に仕掛けることが必要になってくると思う。おそらく引いた相手になると思うので、どれだけ前にボールを入れてシュートまで持っていけるか。明日は最終予選前の大事な試合になると思うし、予選のオマーンをイメージしながらプレーしたい」
―積極的に仕掛けていきたい?
「チームではトップ下だけど、左に入ると思うので、普段とは違うところを生かしたい。ポジションが違うと、違う感覚やイメージができると思うので、それを明日トライしたい」
―本田が戻ってきたことで変わることは?
「あそこでキープできるのは一つの強みでもあるので、どんどん預けていけばいいと思う」

●FW岡崎慎司(シュツットガルト)
―2連敗に終わった3次予選からの修正点は?
「切り替えの部分やしっかり走ること、チームのために全力を尽くすというのが、あの2試合(北朝鮮戦、ウズベキスタン戦)では相手より足りなかったと思うし、基本的なことをやらないといけないなと思った。熱いものを感じてもらえない試合だったと思うし、それは見せていかないといけない」
―2週間弱で最終予選を迎えるが、現在のコンディションは?
「今は60、70%くらいのところを、ここで戦うことで90、100%にしたい。まだまだ味方同士の連係がうまくいかないところもあるので、合わせていきたい」
―久々の静岡での試合だが?
「うれしいです。自分を育ててくれた場所だし、そこで自分が活躍することで盛り上げていければ」

●FW森本貴幸(ノバラ)
「もともと組み込まれていなかった試合で、みんなは公式戦(最終予選)に向けての調整ということだと思うけど、自分としてはしっかり結果が出るようにしたい」

●MF長谷部誠(ボルフスブルク)
「W杯予選本番まで10日間あるので、コンディションの意味でも個人的にはすごい大事な試合になると思います。チームとして緊張感のある中で試合をして、どれだけできるかというのは楽しみです」
―ボランチは久々だが?
「久しくボランチをやっていない。イメージトレーニングはしていましたが、実際にやるのとでは違いますし。明日どういう形でやるか分からないですけど、ボランチで出たら感触を取り戻したいというのがあります」
―遠藤選手が不在だが?
「個人的にそれほど変わることはないと思うけど、ヤットさん(遠藤)はボールをつなぐ選手。もう一人の選手がハジ(細貝)になるのか、他の選手になるのか分からないですが、そういう選手たちとうまく、自分もそういう役割をやらないといけないと思います」
―本田も戻ってきた。
「前の選手は久しぶりにそろったので、そういうところをいいときの連係に戻していきたいというのがある。チームとしては一人、2人替わっただけでどうこうなるようではダメだと思うけど、今回はそういう言い訳も何もない」
―ボランチにも新顔が入ったが?
「彼らも貪欲にやっていますし、分からないところは素直に聞いてくれます。短い期間なので、その中で少しでも監督の戦術を理解しようと思っていると感じましたね」
―最終ラインとの関係は?
「変わっていますけど、前のウズベキスタン戦は少しDFラインが低かったり、コンパクトでなかったので、そのあたりは練習から後ろの選手とコミュニケーションを取ってやっていきたいです。もっとコンパクトにしないと、一人ひとりの走る距離が長くなるので、そういうところは話しながら練習している。試合がどうなるか楽しみです」
―この試合が入った意義は?
「練習試合をやるという予定もあったようだけど、こういうしっかりした試合で、相手もしっかりしたメンバーで来ている。ビデオを見ましたけど、けっこうやるんでね。簡単な試合にはならないと思いますし、お客さんのいる中で緊張感を持ってやれるのはいいと思います」
―アジアで圧倒的な強さで勝っていきたいと話していたが?
「(3次予選で)2敗したことで自信を失う必要はないし、いい意味で自信を持ってやらないと、いいゲームはできないと思う」

●DF栗原勇蔵(横浜FM)
「チャンスだと思う。そもそもこれまで試合に出られる機会があまりなかったので。2人がいないときに、自分もできるということをアピールしないといけない。明日は親善試合なので、緊張感や雰囲気は(W杯最終予選と)違うと思うけど、その中でもいいパフォーマンスを見せないといけない」

●FW宮市亮(ボルトン)
「監督から与えられたものをしっかりまっとうして、その中で自分のプレーというものを出してチームの勝利に貢献していきたいです。武器はスピード、それを生かしてバイタルエリアに入っていくこと。練習してみて、ちょっと合わないところも多少あったけど、自分のプレーを出していきたいです」
―本田が入って、やりやすさが出そう?
「(本田は)タメが作れる選手だし、そこで追い越して行けばパスも出てくると思うので、そこでしっかり自分が裏に出て行ったりということをしていければいい。でも、どの選手も素晴らしい選手ばかりですし、自分の良さを引き出してくれる選手たちばかりなので、頑張っていきたいです」
―SBとの関係は?
「(両サイドは)オーバーラップしてくる選手だと思うので、そこでスペースを作ってあげる動きを増やしていかないといけないかなと思います。(後ろの選手が使う)スペースを作る動きは(ボルトンではないけど)、この代表では求められていると思うので、そういうところも出していかないといけないところだと思う。チームそれぞれでやることは違うので、その中で自分のプレーを出していくことが大事だと思います」
―チームのためと個人のアピールの比率は?
「選手として、100%チームのためにやることがまずは一番大事だと思う。個人よりチーム」
―ザックジャパンのサイドプレーヤーは、まずは開くという動きを要求されるが、その意図は理解している?
「はい。サイドに張って仕掛けるという事ができると思うし、そういうところで自分のスピードが生きると思います」
―スピードについて。3m、5m、10mといろいろな距離の中で、どの距離が一番自信がある?
「全部です。どの距離も速い自信があります。どの距離でも自信を持っています。こういう話をすると陸上選手みたいですね」
―チームで自分がどれくらい理解されているか?
「どのタイミングでパスが欲しいというのは、チームと代表の違いになると思います。毎日練習しているチームと、集まるだけという代表。違いはあるけど、そこは合わせていかないといけないです。でも見ている人は勝利を期待していると思うので、皆さんにいい結果を出せるように頑張っていきたいです」
―ボルトンではチームメートがいつくらいに自分を知ってくれた?
「初日ですかね。もう知っていたみたいで。カーリングカップでやっていたのを覚えていたみたいで、お前かって」
―代表では?
「チームとして、というのがあるので、そのチームの中で出していかないといけないと思う。まだつかみ切れてはいないと思うけど、いい経験をさせてもらっています。あとはスピード。バイタルでのスピードが求められるので、それを出していければと思います」
―左右どっちのサイドがいい?左なら香川がいる。
「感覚的には左サイドが得意です。香川選手は狭い中でのスピードだったり、すごいうまいと感じますし、1対1の落ち着きがあります。僕がまさっているのはスピードだったり、裏に抜け出すスピードだと思うので、そういう特長を生かしていきたいですし、アーセナルへ帰ると、アーセナルの選手たちは皆、自国代表のエースが多いので、アーセナルで出るためにも、代表でエースになっていかないといけないと感じています。結果が一番、目に見える結果が大事。そういう意味ではボルトン、フェイエノールトと結果を出せていないので、来シーズンは結果を出していきたいです」
―あしたは最終予選に残れるかどうかのテスト?
「この合宿に入ったときからそれは思っていました。本当に、チャンスがあればそのチャンスをものにしたいです」
―清武は代表デビューで活躍して一気に代表に定着した。
「ファーストインプレッションは絶対に大事だと思います。僕も、ボルトンで初めての練習試合があって、監督が最初に見ていたときに僕を知ってもらって次の試合に使ってもらったので、第一印象というのは本当に大事だと思います。(清武の代表デビュー戦は)見ました。ポンと入れられて、その中で自分の良さを出していました。そういうのは本当にすごいなと感じました」
―最終予選のイメージは?
「激しいイメージ。簡単なものではない。でも勝たないといけないですし、自分がチャンスをもらえたら頑張ります」
―前回の最終予選の印象は?
「岡崎選手がウズベキ戦で決めたあのゴールは印象に残っています。高校でも皆で盛り上がっていました。本当に厳しい試合しかないと思うので、自分がそこに立てたら、しっかりと頑張りたいと思います」
―ソックスをひざ上まで上げているが、どういうこだわり?
「高校時代から、監督にそうやって履けと言われていました。膝の保護もあるけど、足が長く見えるようにと監督に言われて、それをやっています」

(取材・文 西山紘平、矢内由美子)

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