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宮市「ファーストインプレッションが絶対に大事」

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 出番のなかった2月に続いて2度目の代表招集となった宮市亮(ボルトン)が、デビュー戦の大切さを強調した。

「ボルトンでは(移籍後の)最初の練習試合で監督が僕を知ってくれて、次の試合で使ってもらえた。間違いなく、ファーストインプレッションは絶対に大事だと思います」

 第一印象の重要性は、昨年8月の韓国戦で鮮烈な代表デビューを果たしたことで、その後、一気に代表に定着した清武弘嗣(C大阪)のケースからも感じていたそうで、「あの試合は見ました。ポンと(試合途中で)入れられて、その中で自分の良さを出していたので、そういうのは本当にすごいなと感じました」と言い、自らの姿を重ね合わせた。

 アゼルバイジャン戦はW杯最終予選前の最後の試合でもあり、ここでアピールすることが最終予選メンバーへの生き残りにつながっていくという別の側面もあるが、宮市が最も得意とする左サイドには香川真司(ボルシア・ドルトムント)という“エース”がいる。

「香川選手は狭い中でスピードがあって、すごいうまいと感じますし、1対1の落ち着きがあります。僕が(香川に)勝っているのはスピードだったり、裏に抜け出すプレー。そういう特長を生かしていきたい」

 そう話す表情には、香川とは違うプレースタイルでポジションを勝ち取っていこうという野心がうかがえる。

 今季限りでボルトンへの期限付き移籍期間は満了した宮市。「アーセナルの選手たちには自国代表のエースが多い。アーセナルで出るためにも、代表でエースになっていかないといけないと感じている」と宮市。たとえ短い出場時間だとしても、いかに良さを出し、指揮官に認められていくか。スピードスターの意欲はマックスまで高まっている。

(取材・文 矢内由美子)

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