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F東京・ポポヴィッチ監督がトークライブ「デル・ピエロは梶山と争う必要がある」

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 今週末から再開するJリーグを前に、FC東京ランコ・ポポヴィッチ監督が11日、調布市文化会館でトークライブを行った。質疑応答の時間には、F東京が獲得に動いたと報道のあった元イタリア代表のFWアレッサンドロ・デル・ピエロ(ユベントス)の獲得について問われると「私は何も知らないので答えられないが」と前置きをしたうえで「仮に加入することになっても、私たちには梶山(陽平)がいるので、ポジションを争わないといけません」と話すなど、会場を沸かせた。

 魅了的な攻撃サッカーを展開し、勝つことを掲げるポポヴィッチ監督が、この日は軽快なトークでサポーターを魅了した。前半戦のチームの戦いぶりを振り返り、「選手個人もチームも成長している」と手応えを口にした指揮官は、12節の鳥栖戦(3-2)を振り返りつつ、サポーターの力の大きさを語った。

「細かいことかもしれませんが、0-2とされてからも私たちのサポーターは一瞬たりとも歌うことをやめませんでした。彼らが私たちの力を信じてくれているのに、自分たちが自分たちの力を信じられなければ、これほど恥ずかしいことはありません。90分間あきらめずに戦い、やるべきことをやった結果、3-2と逆転することができました。あの試合はファン・サポーターとチームが一体となって戦った象徴的なゲームだったと思います」

 また、トークライブ中には、指揮官の意外な一面も明かされた。「キムチが大好き」と言う指揮官は、「キムチ、納豆、ご飯。このコンビネーションは最高だ」と熱く語り、自身の得意料理が「キムチチャーハンとパスタ」であることを明かした。

 ライブを終えて囲み取材に応じたポポヴィッチ監督は「キムチの差し入れが増えそうですね?」という質問に対し「大切なのはキムチを持って来ていただくことではなく、スタジアムに足を運んでもらうことです。私に差し入れをと思うのであれば、スタジアムにぜひ足を運んでください。それが私にとって一番の差し入れです」とサポーターにメッセージを送った。F東京は16日の横浜FM戦(日産ス)でリーグ戦を再開し、23日にはホームにC大阪を迎える。魅力的なサッカーを展開する首都クラブの試合を見に、スタジアムへ足を運ぼう。
(取材・文 河合 拓)

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