beacon

G大阪・今野との対戦に燃えるF東京・DF徳永「好きだから、負けられない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 J1は7日にリーグ戦の折り返しとなる第17節を行う。ホームの味の素スタジアムにガンバ大阪を迎えるFC東京のDF徳永悠平は、昨シーズンまでチームメイトだったDF今野泰幸との対戦に闘志を燃やした。

 対戦するG大阪は、現在16位と降格圏内に低迷している。それでも徳永は「力はあるチームですし、本当にどの試合も僕たちは気を抜けない。今野(泰幸)選手もいるし、負けたくない気持ちは個人的にもあります。チームの中で僕が一番、(今野選手に)負けたくないという気持ちが強いと思う」と言葉に力を込めた。なぜ、そこまで強い思いがあるのか、と聞かれると、キッパリと言った。

「好きだからです」

 徳永と今野は同じ83年生まれ。04年のアテネ・オリンピックにもそろって出場した。F東京でも、04年から昨季まで、ともに守備の中心としてプレーしている。クラブが降格した悔しさも、苦しみながら昇格をした経験も、タイトルを獲った喜びも、分かち合ってきた。能力の高さも知るゆえに、ライバル心も強い。

「尊敬している部分がありますからね。人間としても好きですし、プレーヤーとしても好きです。だから負けられません」

 下位に低迷しているとはいえ、G大阪はF東京を上回る24得点を挙げている。攻撃力のある相手を無失点に抑えたい、とロンドン五輪にもOA枠で選出されたDFは言う。

「どの試合もですが、良い試合をして、ゼロで(失点を)抑えることを監督も求めていることだと思います。自分もそこでしっかり抑えられたら、気持ち良く(代表に)行けると思うので、そこは意識したい。この試合を勝って終えないと、(監督も)快く送り出してくれないと思うので」

 初戦で対戦するスペインも、メンバー発表をしたが「相手の分析は合宿に行ってからします」と、まずはリーグ戦に集中する。リーグ戦で3試合ぶりとなる勝利を挙げ、かつてのチームメイトが出場できない、自身にとって2度目の五輪に向かうことを誓った。

(取材・文 河合 拓)

TOP