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大分の連勝は2でストップ…10人の北九州が池元弾で5戦ぶり白星

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[8.12 J2第28節 大分0-1北九州 大銀ド]

 首位と勝ち点2差の3位大分トリニータはホームで15位ギラヴァンツ北九州と対戦し、0-1で敗れた。前半の内に相手に退場者が出る展開で数的有利に立つもゴールが奪えず。後半38分にFW池元友樹にシュートを決められると、そのまま敗戦となった。連勝は2でストップ。4戦ぶりの黒星で首位・甲府との勝ち点差は5差に開いた。対する北九州は数的不利の戦いを制し、7月8日の愛媛戦(2-0)以来、5戦ぶりの白星を獲得した。

 序盤から大分が試合の主導権を握るも、なかなかスコアは動かない。MF永芳卓磨の右クロスからDF阪田章裕がヘディングシュートを放つもクロスバー上へ外れた。その後はFW森島康仁が大きくサイドチェンジ。左クロスから最後は3戦連発中のMF三平和司が頭で合わせるも、大きく枠を外れた。チャンスを決めきれず。前半を0-0で折り返す。

 対する北九州は押し込まれながらも、積極的にミドルシュートを狙っていくが最後の精度を欠き、得点にはつながらない。前半41分にはMF森村昂太が三平へスライディングにいった際に2枚目の警告を受けて退場。前半の内に数的不利に立たされてしまった。

 後半に入ってもなかなかスコアは動かない。後半19分には大分がセットプレーでチャンスを迎える。MF宮沢正史の左CKからファーサイドのDF作田裕次がヘディングシュートを打つも枠を外れる。前節・徳島戦では4得点を奪った攻撃陣だったが、この日は1点が遠い。流れを変えようと後半23分には永芳に代わって、MF石神直哉。同29分にはFW西弘則に代えて、新加入のFW林丈統をピッチへ送る。直後にはFW村井慎二のパスに反応した石神が左サイドへ抜け出し、クロス。ファーサイドに森島が飛び込むもDFキローラン木鈴に阻まれた。ゴールは奪えない。

 すると後半38分、北九州が少ないチャンスをものにした。右サイドでボールを奪うとDF川鍋良祐がドリブルで駆け上がり、クロスを入れる。ファーサイドでフリーになっていたFW池元友樹がヘディングシュート。「川鍋がいいボールを入れてくれたので決めるだけでした」と振り返る池元のゴールで1人少ない北九州が一瞬の隙を突き、先制に成功した。これが決勝点となり、北九州が1-0で勝利。10人で奮闘みせると上位チームを撃破した。

 試合後、北九州の三浦泰年監督は「前半のうちに一人少なくなったため、難しい試合になった。それでもピンチをチャンスに変えて、戦うことができたと思う」と勝利に胸を張っていた。

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