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[練習試合]横浜FCが横浜FC香港に2-0で勝利

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 横浜FCは13日、横浜FC・LEOCトレーニングセンターで今シーズンから香港1部リーグに参入する横浜FC香港と30分×2本の練習試合を行った。前半はスコアレスドローに終わったが、後半にDF井手口正昭とMF中里崇宏が得点を挙げ、横浜FCが2-0で勝利している。また、横浜FC香港に移籍した吉武剛も、FWでスタメン出場し、キレのある動きを見せた。

 前日にJ2の第28節・山形戦(1-0)を戦った横浜FCは、この日の午前中に移動し、14時からの練習試合を迎えた。横浜FCのスタメンは、GK関憲太郎、DFが右から井手口正昭、森本良、渡邉将基、阿部巧。ボランチに八角剛と中野洋司、中盤の右に中里崇宏、左に練習生が入り、2トップは三浦知良と難波宏明が務めている。

 移動の疲労や、荒れたピッチ状況もあり、思うようにボールをつなげなかった横浜FCだが、前半7分にDF森本良のシュートがサイドネットに逸れるなど、セットプレーから何本かチャンスをつくる。対する横浜FC香港も13分に速攻から吉武がドリブルからシュートに持ち込むなど、カウンターからゴールに迫った。

 0-0で迎えた後半は、ほぼ横浜FCが主導権を握る。4分にはMF中野洋司からのパスで抜け出した難波がシュートを放ったが、ボールは枠を大きく外れる。後半11分にはFW三浦知良がCKから直接ゴールを狙ったが、GKに弾き出された。それでも20分には右サイドでボールを受けた井手口のシュートで先制すると、その5分後にも中里が鮮やかなループシュートでゴールネットを揺らし、2-0で勝利した。

 試合を終えてキャプテンの難波は「移動もあってハードでしたが、カズさんを中心に試合前『こういう中でもどれだけできるかが僕らは問われるところ。疲れとか言い訳なしでやろうと』と話していたのですが、全体的にちょっと重かったですね」と振り返り、「ちょっと(昨日の試合に出た)トップチームも足下、足下にボールをつなぐようになってしまっている。暑さもあるのかもしれませんが、ポゼッションサッカーはボールもそうですが、人も動かないとできないと思うので、もう一回リセットして自分たちのやろうとするサッカーをできるようにしたい」と語った。

 また、横浜FC香港のセルビア人MFミヤノビッチは「横浜FCは素晴らしいプロのチーム。非常に経験もあってうまかった。でも、僕たちは新しいチーム。香港のリーグは、日本ほどレベルが高くないから、今日の試合とは異なり、試合の主導権を握る時間が増えると思う。自分たちに何ができるかを確認すると言う意味で、非常に良い試合になったと思うよ」と試合を振り返った。

(取材・文 河合拓)

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