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トップ・オブ・北アルプス制覇の松本・反町監督「アルプス以上に高い所を目指したい」

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[10.18 J2第36節 松本 1-0 岐阜 松本]

 J2は18日に台風で延期されていた第36節の1試合を行ない、松本山雅FCFC岐阜に1-0で勝利した。後半37分に投入したFWアリソン・リカルドが、出場して5分後にCKの流れから決勝点を挙げている。試合を終えて松本の反町康治監督は「狙い通り」と決勝点を振り返り、雨中の勝利を喜んだ。

 平日のナイター、しかも雨天という状況にもかかわらず、スタジアムには6,000人を超える観客が集まった。反町監督は「もう、すっかり冬になってしまって、しかも雨という悪条件でしたけど、みんなの応援の甲斐があって、最後に1点取ることができました。ありがとうございます」と、スタジアムに集まったサポーターに感謝した。

 サポーターの後押しに加えて、戦い方もうまくいき、決勝点を挙げることができたと胸を張る。「われわれ、勝ち点1ではこれからのゲームの展開が難しいので、どうしても勝ち点3が欲しかった。強気な姿勢で、(最後は)塩沢(勝吾)とアリソン(・リカルド)の2トップにしました。なるべく両サイドも高い位置で(ルーズボールを)拾って、波状(攻撃を)する。セットプレーも、向こうがDF関田(寛士)が交代しましたので、高さが減って、セットプレーもチャンスかなと思っていました。実際に、そのとおりになったので、狙い通りかなと思います」

 リーグ戦も終盤となったが、この日の勝利でPO圏内の横浜FCに勝ち点6差に迫った。だが、指揮官は勝利に浮かれることがない。この試合に勝てた意味が出るのは、次の水戸戦に勝てたときだと、言葉に力を込め、サポーターに更なる後押しを求めた。

「(この勝利が)大きかったかどうかは、次の水戸戦にかかってくると思います。ここにお集まりのサポーターみなさんには、そのまま(水戸戦に)来てもらえると思うんですけど、この2倍の客さんに来てもらわないと勝てないと思いますので、ぜひとも足を運んで後押しをしてもらえたらと思います」

 また、この日の勝利で富山、岐阜と争っていたトップ・オブ・北アルプスでは、勝ち点9を挙げて初代王者に輝いた。だが、目指すところにはもっと高いところにあると指揮官は強調する。「目指すところはもっと高いところにありますので、アルプス以上に高いところを目指していきたいと思います」と言い、残りのリーグ戦に向けて「もうラストスパートです。われわれの真価が問われると思うので、全力で戦いたいと思います。頑張ります」と、意気込みを語った。

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