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来日初ゴールの松本FWアリソン・リカルド「嬉し過ぎて覚えてない」

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[10.18 J2第36節 松本 1-0 岐阜 松本]

 待望の一撃だった。8月17日にブラジルのアウダックスから加入したFWアリソン・リカルドは、18日の岐阜戦でJ初ゴールを記録。来日から約2か月で、ついに初ゴールを記録した。後半37分、MF喜山康平との交代でピッチに送り出されたブラジル人ストライカーは、交代直後から積極的にゴールを目指した。そして、後半42分にはCKからDF多々良敦斗が折り返したボールに反応し、ダイビングヘッドでゴールネットを揺らした。

 決勝点を挙げたアリソンは、初ゴールを振り返り「なかなか点を決められない状況が続いていました。これほど素晴らしいサポーターは人生でも見たことがなかった。素晴らしいサポーターの前で点を取りたいとずっと思っていたので、こうして点を取ることができてうれしいです」と喜び、表情を崩した。

 記録にはしっかりと残ったアリソンの初ゴール。だが、本人の記憶には、記憶が残っていないようだ。「自分はチームの力になるためにブラジルから、ここに来ました。ここまでなかなかチームの力になることができなかったので、今日のゴールシーンは、嬉し過ぎて覚えていません。チームの力にずっとなりたかったですし、選手、スタッフ、みんなが自分の力になってくれたおかげで今日はゴールを決めることができたと思います」と、チームに感謝した。

 ピッチに立つ際、そして得点を挙げたときにも、アリソンの応援歌がスタジアムに響いた。「サッカー人生の中で、これだけ素晴らしいサポーターは初めて。涙がでそうなくらいうれしいです」と感謝するアリソンは、残り4試合で更なる活躍を誓った。「山雅のサッカーは最後まで諦めないサッカー。それを選手全員で体現したい。自分がピッチに立ったら、最後の最後まで諦めない姿勢を見せて、気持ちを全面に押し出したプレーを、残り4試合でも見せたいと思います」と、語っている。

 最後にサポーターへのメッセージを求められると、アリソンはテレビカメラに背を向け、サポーターの方を向き、言葉を続けた。「これだけ素晴らしいサポーターは、自分のキャリアの中でも見たことがありません。みなさんに一つでも多くのゴール、一つでも多くの勝利をプレゼントできるように、全力で戦いますので、みんな一緒に戦ってください」と、サポーターに呼びかけた。

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