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“関塚・ジュビロ”初陣はドロー

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[7.6 J1第14節 磐田2-2C大阪 ヤマハ]

 “関塚・ジュビロ”初陣はドロー―― ロンドン五輪日本代表監督の関塚隆新監督を迎えたジュビロ磐田は、MF山田大記のゴールによって一時勝ち越したが、追いつかれてセレッソ大阪と2-2で引き分けた。

 昨年のロンドン五輪で日本を4位へ導いた関塚監督は5月19日に磐田監督就任が発表され、5月25日のJ1第13節終了後から指揮。中断期間、新指揮官の下で、1勝4分8敗の17位からの巻き返しを目指してきたが、関塚監督就任初戦は引き分けに終わった。

 日本代表FW前田遼一を1トップに配置する4-2-3-1システムで試合に臨んだ磐田に対し、C大阪も同じく4-2-3-1で得点ランキング首位タイのFW柿谷曜一朗を1トップに配置。立ち上がり、C大阪は左SB丸橋祐介の左クロスに柿谷が反応し、磐田も左サイドの山田が入れた絶妙なラストパスに前田が飛び込む。

 チャンスをつくりあった序盤から徐々に流れを掴んでいったのはホームの磐田。ボールを左右へ動かしてフリーの選手をつくると、山田や右SB駒野友一、MF小林裕紀がミドルシュートを撃ちこむ。スコアを動かすことはできなかったが、前半のシュート数は9-2と圧倒した。

 関塚監督はハーフタイムに「全体的によくできている。相手を焦らしていけばチャンスは必ずくる。セカンドボールを拾い、最後のところを決めよう!」とメッセージ。だが先制したのはC大阪だった。C大阪は3分にカウンターから丸橋の左クロスを柿谷が右足のつま先で合わせる。これはゴールを捉えることができなかったが、13分だ。

 左サイドでMFシンプリシオからのパスを受けたMF南野拓実がキープから強引に右足を振りぬく。これがDFの足に当たってコースが変わり、ゴール左隅へ。18歳ルーキーのJ1初ゴールによってC大阪がリードを奪った。

 だが磐田が鮮やかに逆転する。15分、右サイドの小林がグラウンダーで中央へ入れると、山田がゴールを背にしたまま右足でヒールパス。これでGKと1対1となった前田が左足ダイレクトで決めて同点に追いついた。

 さらに磐田は1分後、右サイドでボールを持ったMF松浦拓弥がカットインしながらペナルティーアーク方向へパス。手前のMF藤田義明がスルーしてペナルティーアークの山田がボールに絡むと、C大阪DF陣が乱れてクリアすることができず。ゴール前にこぼれたボールを山田が右足でねじ込んで2-1とした。

 わずか2分間で逆転。それでもC大阪が粘りを見せる。26分、C大阪はMF山口螢が右サイドへ展開すると、右クロスをファーサイドの柿谷がダイビングヘッドで中央へ折り返す。こぼれ球をFWエジノが豪快に蹴りこんで同点に追いついた。磐田はその後、FW金園英学、FW山崎亮平、そしてFWペク・ソンドンを投入して勝ち越しを目指したが、3点目を奪うことができず。再開初戦を白星で飾ることはできず、J1では6試合連続、公式戦では8試合連続未勝利となった

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