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極上スルーパスから決勝点の長崎FW名倉巧「1試合も落とせない」

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V・ファーレン長崎FW名倉巧

[11.21 J2リーグ第35節 千葉 0-1 長崎 フクアリ]

 指揮官が「我々は昇格への“際”にいる。“際”に立たされた者」と表現したように、昇格に向けて取りこぼしは許されない状況に追い込まれた。勝ち点3が必要な一戦。勝利をもたらしたのはV・ファーレン長崎FW名倉巧だった。

 前節、琉球に0-1で敗れて8試合ぶりの黒星を喫した。徳島、福岡と上位2チームに勝ち点差を広げられて迎えた千葉戦は、絶対に落とせない一戦となった。前半の危機をGK徳重健太の好守などでしのぐと、後半6分に一瞬の隙を突いて先制点が生まれる。

 千葉の攻撃をはね返し、自陣からMF氣田亮真がドリブルを開始。ハーフウェーラインを越え、敵陣まで運び相手選手の注意を引き付ける。千葉は5人もの選手が、氣田の動きをケア。この隙を見逃さなかったのが名倉だ。

 スルスルと最終ライン裏に抜け出そうとすると、その動きを見逃さなかった氣田から極上のスルーパスが届けられる。完全に抜け出してPA内まで持ち込み、GK新井章太との1対1を制し、左足のシュートでネットを揺らした。

「自分が決められて勝利に貢献できて良かった」。そう振り返ったように、名倉の得点が決勝点となり、チームに勝ち点3をもたらした。この日、徳島が敗れ、福岡が引き分けたため、上位2チームとの勝ち点差は縮まったが、長崎が不利な立場にいるのは間違いない。「1試合も落とせない」と表情を引き締めると、「とにかく自分はゴールとアシストで貢献することを考えたい」と意気込んだ。

(取材・文 折戸岳彦)
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