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J3で得た自信…秋田MF輪笠祐士「J2でも絶対に通用させると取り組んできた」

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ブラウブリッツ秋田MF輪笠祐士(6番)

[3.14 J2リーグ第3節 千葉 0-2 秋田 フクアリ]

 スカウティング通り。思い通りのゴールとなった。自身にとってJ2初ゴールを記録したブラウブリッツ秋田MF輪笠祐士は、「昨年はゴールという結果を残せなかったので、今年は早めに点を取りたいと思っていた」と充実した表情を浮かべた。

 試合開始早々の前半4分、FW中村亮太のパスから右サイドを駆け上がったMF沖野将基のグラウンダーのクロスをMF茂平が蹴り込んで先制に成功。得点した茂が「右サイドを突破したとき、相手のラインが下がるというスカウティングがあったので、遅れ気味に入った」と振り返ったように、まさに狙い通りのゴールとなった。

 そして、前半17分に生まれたゴールも、同様に狙い通りのものとなった。FW齋藤恵太とのパス交換から沖野が再び右サイドを突破して、中央へと折り返す。

「スカウティングの部分から、クロスを入れて、セカンドがこぼれてくるというのはチームとして共有できていた」

 そう語った輪笠は、沖野の折り返しに合わせてゴール前に飛び込んでいない。前線の選手がゴール前へと走り込む中、自身は状況を確認しながらPA外にポジショニング。千葉のクリアが中途半端になると、すぐさま反応してセカンドボールを回収した。トラップでボールを落ち着けると、左足の強烈なシュートをゴールネットに突き刺す。「自分としても意識していた。思い通りのシーンで、シュートのシーンもゴールが見えたので、そこを確実に決められた」。J2初ゴールに笑顔を見せた。

 2-0とリードして迎えた後半は、千葉にボールを保持される展開となったが、焦りはない。「耐える部分は去年からやっている部分。失点しないということは、去年から積み上げてきたものがあるので、自信を持ってしぶとく戦えた」。昨季J3リーグ34試合18失点の守備力を見せ付け、得点を許さずに逃げ切って2-0の完封勝利を収めた。

 守備面だけでなく、攻撃面でもJ3で積み上げてきたものがある。「前にかける迫力や縦の早さはJ3で通用した。そこはJ2でも絶対に通用させるとキャンプから取り組んできて、実際に通用しているのは大きいと思う」。当然、今後は対策を練られるだろうが、「それを上回る精神力やひたむきな気持ちで頑張りたい」とJ2で経験を積み、さらなる進化を狙っていく。

(取材・文 折戸岳彦)
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