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J1得点ランク首位に立った横浜FM前田大然、代表招集に意気込み「その場で活躍することが大事」

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J1得点ランク単独首位に立ったFW前田大然

[3.17 J1第5節 横浜FM 1-0 徳島 ニッパツ]

 横浜F・マリノスのFW前田大然は第5節終了時点で今季6点目に到達。4試合連続ゴールで一気に得点ランク単独首位に立った。

 前田は松本山雅FC所属時の2019シーズンにJ1で2得点、横浜FM加入後の20シーズンでは3得点を記録。しかし、着実に成長を見せるスピードスターは「まったく予想していなかったです。なんで取れているかって自分でも正直びっくりしている」と本音を語るように、今季は序盤から得点ペースを加速させる。第2節から4試合連続ゴールを達成し、今節で6得点目。自身の過去2年分の得点を第5節終了時点で乗り越えてみせた。

 前線3枚の1トップで起用されると、前半10分にゴールを生み出す。前田は相手の最終ラインでボールを持つDF福岡将太に猛然とプレス。パスコースを防ぎながら右足でボールをカットする。相手ゴール方向にボールが投げ出されると、あとはスピードに乗るだけ。相手のマークを置き去りにして、左足シュートをゴールに突き刺した。

 前田が「みんなでしっかりハードワークして、前から守備に行って取れたゴール」と語るように、前線のプレスからのカウンターは横浜FMの大きな武器となっている。徳島ヴォルティスFW河田篤秀も「すべてのところでプレスは早かった」と振り返り、中盤の要・MF岩尾憲も「相手のプレスによってコントロールされていて、蹴らされていたり、つながされていた」とその脅威を語っている。

 その中でも前田のハードワークは特に際立つ。今節では後半20分に途中交代したにもかかわらず、スプリント数は両チーム最多の35回を記録。DFチアゴ・マルチンスは「大然はすごくプレッシャーをかけてくれて、ハードワークをしてくれてすごく助かります」と感謝を伝える。「ハードワークをしてくれる結果、ああいう風に得点という形で報われていると思うので、今後もどんどん大然の価値は上がってくると思います」と今後のさらなる活躍に期待を寄せた。

 今月下旬には日本代表の活動が控えており、日本代表は25日に親善試合で韓国代表と、30日にはW杯アジア2次予選でモンゴル代表と対戦。また、U-24日本代表は26、29日とU-24アルゼンチン代表と対戦する。両代表は今週にメンバー発表があり、J1得点ランク首位の23歳はどちらに招集されても不自然ではない。

 前田は代表招集について「オリンピックももうすぐ始まるので、そこに食い込まないといけないっていう思いもあります」とU-24日本代表への思いを語り、「もちろんA代表も目指している」とさらなる向上心も垣間見せる。しかし、あくまで選出はスタートラインとしており、「どっちかに入ることができたら、その場で活躍することが大事かなって思います」と謙虚に活躍を誓った。

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