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公立高出身、大学選抜経験なしからの挑戦…「スピードは誰にも負けない武器」金沢FW大谷駿斗がJ2初ゴール!

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ツエーゲン金沢FW大谷駿斗

[3.20 J2第4節 東京V2-4金沢 味スタ]

 地元J2クラブへの個人昇格を果たした24歳のアタッカーが、新天地での初ゴールを奪った。ツエーゲン金沢FW大谷駿斗は試合後、「地元に戻ってきて、試合に使っていただいてゴールを取れたことは、石川県の皆さんに元気を与えられるんじゃないかなと思う」と喜びを語った。

 石川県白山市出身の大谷はJ2第4節・東京V戦の後半26分、FW瀬沼優司が放ったシュートのこぼれ球に反応し、ダイレクトで右足シュートを狙った。「とにかくチャンスだったので、ゴールに向かって走っていたら、セヌくんのシュートのこぼれ球を押し込めた」。ボールがネットに吸い込まれた瞬間、J2キャリア4試合目で記念すべき初ゴールが刻まれた。

 大谷は石川県立松任高、金沢学院大を経て、2018年途中に特別指定選手としてカターレ富山でJ3デビュー。これまで目立った全国大会の経験はなく、大学時代も北信越大学2部所属という立場からデンソーチャレンジカップなどの選抜歴はなかったが、J3の2年半で通算49試合10得点を記録し、今季からJ2挑戦の権利を掴んだ。

「高校とか大学は全国を経験していないけど、富山が僕のことを拾ってくれて、自分のことを伸ばしてくれた。富山にも感謝しているし、地元の金沢でプレーする機会を与えてくれた。感謝を忘れずにプレーしていきたい」。高校・大学では自身が史上初のJリーガーという立場。育ててくれた故郷、そしてプロ生活を始めた富山への想いも胸にプレーしているという。

 そんな大谷の武器はスピードだ。この日は得点時以外でも、左サイドハーフのスタートポジションから逆サイドにも顔を出し、幅広いエリアで相手を振り切っていた。「スピードというところは誰にも負けない武器だと思っている。そういったストロングな部分をこのチームでしっかりもっともっと発揮して、チームに貢献していければ」。初のJ2舞台、地元出身の快足アタッカーがクラブを上位進出に導けるか。

(取材・文 竹内達也)
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