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J2山形で前代未聞の退場劇…競技規則適用ミスなら「再試合」の前例も

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 3日にNDソフトスタジアム山形で行われているJ2第8節のモンテディオ山形ファジアーノ岡山戦で、誤った競技規則の適用により、山形のGK後藤雅明が退場処分を下された。2018年の天皇杯では「競技規則の適用ミス」によってPK戦の再試合が行われた前例もあり、Jリーグは対応に追われそうだ。

 トラブルが起きたのは前半9分。山形のDF半田陸がバックパスを送ると、ゴールマウスに向かっていったボールを後藤が横っ飛びで阻止。バックパスは手で扱うことが許されていないため、清水修平主審は岡山に間接FKを与えた。加えて清水主審は後藤にレッドカードを提示し、退場処分も下した。

 ところが競技規則には「ゴールキーパーが自分のペナルティエリア内で認められていないにもかかわらず手や腕でボールを扱った場合、間接フリーキックが与えられるが、懲戒の罰則は与えられない」と明記されており、このレッドカードは誤った競技規則の適用によって出されたものとなる。

 今回の事例はゴールやファウルに関する“誤審”に代表される「判定ミス」ではなく、サッカーのルールを適正運用できているかにかかわる「競技規則の適用ミス」とみられる。2018年には天皇杯2回戦の名古屋グランパス対奈良クラブ戦で、PK戦の際に競技規則の適用ミスが判明したことで、PK戦の再試合が行われた前例もある。

 この試合では後藤が退場となった後、山形はMF國分伸太郎に代わってGK藤嶋栄介を投入。岡山はゴールエリア付近からの間接FKでプレーを再開したが、DFヨルディ・バイスのシュートは山形の壁に当たって藤嶋に押さえられ、試合は0-0のまま現在後半まで進んでいる。

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