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J1で経験積む大学生、京都内定FW木村勇大はU-21日本代表の欧州遠征へ「一回行って満足するわけにはいけない」

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京都内定のFW木村勇大はU-21日本代表へ ※写真は過去のもの

[9.18 J1第30節 FC東京2-0京都 国立]

 京都サンガF.C.でプレーを続ける来季加入内定の特別指定選手、FW木村勇大(関西学院大)は今節を終えた足でU-21日本代表の欧州遠征に向かう。代表活動自体が初体験。同日には背番号9を着用することが発表されたが、本人は京都の試合に集中しており「えっそうなんですか。知らなかったです」と驚きの表情。「次につなげるためにアピールしていきたいです」と意気込みを語った。

 大学3年生のときに京都内定を勝ち取った木村。特別指定選手として、今季はJ1開幕戦から途中出場でJリーグデビューを果たすと、ルヴァン杯のグループリーグ開幕戦では先発の座を掴み、さらに初ゴールも挙げた。J1リーグは今節も含めて7試合に出場。たしかな経験を積んできている。

 新国立競技場では初めてのプレーだったという。5万994人という観客にも「緊張はそんなにしなかった。すごくいいピッチだなと改めて思いました」と冷静にこの時間を味わえたようだ。後半途中出場からのプレーには「ボールが入る展開が少なかったので、すごく難しいゲームでした。ああいう中でも少ないチャンスを自分で作ってゴールを決めていかないと、この先J1で戦っていくのは難しい。そういうところでの力不足は痛感しました」と振り返った。

 これまで代表経験はなかったが、全日本大学選抜では6月の大学日韓定期戦でハットトリックを達成。京都と大学選抜での活躍が認められ、待望のU-21日本代表に初選出された。

「初めて選ばれたのですごくうれしかったです。なにか自分に光るものがあって、そこを見て選んでいただいた。実績的には周りの選手に比べたら何もないですけど、自分のプレーをしたら必ず次につなげていけると思う。自信を持ってやっていきたい」

 同日には代表メンバーの背番号が発表され、木村は9番を背負うことになった。当の本人は試合に集中していたのか「えっそうなんですか。知らなかったです」と驚きの表情。「9番をもらえるのはストライカーとしてはうれしいですけど、何番を着けていようとピッチでやれないとただの背番号だと思うので、次につなげるためにアピールしていきたい」と意気込みを語った。

 J1リーグでプレーしたことは、大きな自信をもたらしているようだ。「ゴール前で受けたときに前に運べる力は自分の特長。そういうところで通用する部分はJに来てもすごく多いと感じている」。年代別代表の経験もないため、チームメイトとはこれから連係を育んでいく。「ピッチでしっかり自分のプレーを表現できたら、つながりとか連係は自然とできてくる。人がどうこうというより、自分がどれだけ自分の良さを出せるかが勝負。自分にフォーカスする意識しかないです」。

 当然、今回の代表招集を記念に終える気はない。「選ばれているからには、次につなげないと意味がない。一回行って満足しているわけにはいけないと思うので、どれだけチャンスがめぐってくるかわからないですけど、出た試合では必ずゴールとかアシストとか結果を残していきたい」。自信と期待を胸に、欧州での活躍を目指す。

(取材・文 石川祐介)
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