川崎Fが好調・湘南に意地のドロー! ジェジエウ負傷からルーキー松長根投入…先制許すも攻め気の3バック変更、瀬川が“恩返し”同点弾
川崎Fと湘南はドロー
[3.4 J1第3節 川崎F 1-1 湘南 等々力]
J1リーグは4日に第3節を行った。川崎フロンターレと湘南ベルマーレの対戦は、1-1でドロー。湘南は後半19分にMF平岡大陽が先制ゴールを決めるが、川崎Fは後半36分にMF瀬川祐輔が同点ゴール。古巣から得点を奪い、痛み分けに持ち込んだ。
川崎Fは開幕節で横浜F・マリノスに敗れたものの、前節は鹿島アントラーズに逆転勝ち。負傷者を抱えながら毎試合退場者を出すという苦しい戦いが続く。今節はメンバーを2人変更。GKはチョン・ソンリョン、4バックは左からDF佐々木旭、DF大南拓磨、DFジェジエウ、DF山根視来。アンカーはMF橘田健人で、インサイドハーフはMF大島僚太とMF脇坂泰斗。前線3枚は左からFWマルシーニョ、FW宮代大聖、FW家長昭博となった。
湘南は開幕節でサガン鳥栖に快勝し、前節は横浜FCとの打ち合いの末にドロー。2試合で7得点を挙げて1勝1分と好調を続ける。先発は1人を変え、MFタリクが起用された。3-1-4-2の布陣で、GKはソン・ボムグン、3バックは左からDF杉岡大暉、DF大岩一貴、DF舘幸希。中盤の底にMF永木亮太、左WBはDF畑大雅、右WBはDF石原広教。2シャドーはMFタリクとMF小野瀬康介。2トップはFW大橋祐紀とFW町野修斗が入った。[スタメン&布陣]
湘南が最初の決定機を作る。前半6分、GKソンリョンのパスミスを小野瀬がPA右でカット。折り返したボールを町野が合わせるが、橘田のブロックに遭い、チャンスを決め切れない。その後は互いに主導権を握るべく、入れ替わりでゴールを狙う。
川崎Fは前半23分、マルシーニョが左サイドから突破を図る。中盤の中央に流したボールを大島が拾い、脇坂とのワンツーから右足シュートも湘南の守備陣に阻まれる。同24分には細かいパスをつなぎ、宮代の落としを家長が右足シュート。しかし、ゴール枠外に外れた。
湘南は前半27分、永木の浮き球パスをPA右のタリクが体でキープ。体勢を崩しながら放ったシュートはゴール左に逸れた。同28分には大橋が左サイドから大きくクロス。ファーサイドに詰めた石原がダイレクトで合わせるが、ミートしきれずにゴール枠外に外れた。
互いの決定機は続く。川崎Fは前半39分、山根の縦パスから大島が宮代とワンツーパスで抜け出し、PA左にパス。最後のマルシーニョはシュートではなく折り返しを選択。結果的にフィニッシュにはならない。その1分後、湘南は永木からパスを受けたタリクがPA左にスルーパス。反応した大橋がPA左でシュートを打つが、大南にブロックされた。大橋はこのプレーでもも裏を負傷。代わって平岡が投入された。
湘南は前半45分、出場したばかりの平岡が縦パスを入れ、タリクからPA右にパス。町野がクロスを上げると、ゴール前の平岡が頭で合わせる。しかし、GKソンリョンが右手でかろうじて触れ、ボールはクロスバーを叩く。湘南はまたしても決め切れなかった。
前半をスコアレスで折り返すと、川崎Fが交代カードを切る。脇坂を下げ、昨季まで湘南に所属していた瀬川が出場する。瀬川は右ウイングに入り、家長が右のインサイドハーフに移動した。
攻勢を強めたい川崎Fだったが、後半9分にアクシデント。ジェジエウが自陣で守備に走ると、着地で左ひざを痛めてしまう。自らは一度ピッチに入って続行しようとするが、結局そのまま途中交代。守備の選手を欠く川崎Fは高卒ルーキーDF松長根悠仁をピッチに送り込む。佐々木が左CB、松長根は左SBに入った。
松長根はデビュー戦ながら投入直後から積極性を見せる。前半13分には日本代表FW町野と競り合いを見せ、同19分には小野瀬の突破に体を張り、ボールを奪い切った。
しかし、湘南が守勢に回る川崎Fに襲い掛かる。前半19分、波状攻撃で敵陣に入り込むと、永木がPA右からファーサイドにパスを出す。待ち構えた平岡が確実にボールをトラップし、右足を一閃。ゴール右隅に今季2点目となる先制ゴールを突き刺した。
湘南は後半25分に2枚替え。タリクと畑が下がり、MF阿部浩之とMF中野嘉大が入る。その直後には川崎Fも2枚替え。マルシーニョと宮代に代えて、FW遠野大弥とFW山田新が出場。川崎Fは3-4-3に布陣を変える。3バックは左から松長根、大南、佐々木が並んだ。左サイドに遠野、右サイドに山根が移動し、ボランチは大島と橘田が入った。
追いかける川崎Fは後半36分に待望の得点。大島の縦パスは瀬川を介して最前線に通すが、山田が収めきれない。しかしこぼれ球を瀬川が回収し、そのままPA内に進入。左足シュートを決め切り、古巣に同点ゴールをお見舞いした。
試合はそのまま1-1で終了。川崎Fは好調の湘南を相手に辛くもドローに持ち込んだ。
(取材・文 石川祐介)
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J1リーグは4日に第3節を行った。川崎フロンターレと湘南ベルマーレの対戦は、1-1でドロー。湘南は後半19分にMF平岡大陽が先制ゴールを決めるが、川崎Fは後半36分にMF瀬川祐輔が同点ゴール。古巣から得点を奪い、痛み分けに持ち込んだ。
川崎Fは開幕節で横浜F・マリノスに敗れたものの、前節は鹿島アントラーズに逆転勝ち。負傷者を抱えながら毎試合退場者を出すという苦しい戦いが続く。今節はメンバーを2人変更。GKはチョン・ソンリョン、4バックは左からDF佐々木旭、DF大南拓磨、DFジェジエウ、DF山根視来。アンカーはMF橘田健人で、インサイドハーフはMF大島僚太とMF脇坂泰斗。前線3枚は左からFWマルシーニョ、FW宮代大聖、FW家長昭博となった。
湘南は開幕節でサガン鳥栖に快勝し、前節は横浜FCとの打ち合いの末にドロー。2試合で7得点を挙げて1勝1分と好調を続ける。先発は1人を変え、MFタリクが起用された。3-1-4-2の布陣で、GKはソン・ボムグン、3バックは左からDF杉岡大暉、DF大岩一貴、DF舘幸希。中盤の底にMF永木亮太、左WBはDF畑大雅、右WBはDF石原広教。2シャドーはMFタリクとMF小野瀬康介。2トップはFW大橋祐紀とFW町野修斗が入った。[スタメン&布陣]
湘南が最初の決定機を作る。前半6分、GKソンリョンのパスミスを小野瀬がPA右でカット。折り返したボールを町野が合わせるが、橘田のブロックに遭い、チャンスを決め切れない。その後は互いに主導権を握るべく、入れ替わりでゴールを狙う。
川崎Fは前半23分、マルシーニョが左サイドから突破を図る。中盤の中央に流したボールを大島が拾い、脇坂とのワンツーから右足シュートも湘南の守備陣に阻まれる。同24分には細かいパスをつなぎ、宮代の落としを家長が右足シュート。しかし、ゴール枠外に外れた。
湘南は前半27分、永木の浮き球パスをPA右のタリクが体でキープ。体勢を崩しながら放ったシュートはゴール左に逸れた。同28分には大橋が左サイドから大きくクロス。ファーサイドに詰めた石原がダイレクトで合わせるが、ミートしきれずにゴール枠外に外れた。
互いの決定機は続く。川崎Fは前半39分、山根の縦パスから大島が宮代とワンツーパスで抜け出し、PA左にパス。最後のマルシーニョはシュートではなく折り返しを選択。結果的にフィニッシュにはならない。その1分後、湘南は永木からパスを受けたタリクがPA左にスルーパス。反応した大橋がPA左でシュートを打つが、大南にブロックされた。大橋はこのプレーでもも裏を負傷。代わって平岡が投入された。
湘南は前半45分、出場したばかりの平岡が縦パスを入れ、タリクからPA右にパス。町野がクロスを上げると、ゴール前の平岡が頭で合わせる。しかし、GKソンリョンが右手でかろうじて触れ、ボールはクロスバーを叩く。湘南はまたしても決め切れなかった。
前半をスコアレスで折り返すと、川崎Fが交代カードを切る。脇坂を下げ、昨季まで湘南に所属していた瀬川が出場する。瀬川は右ウイングに入り、家長が右のインサイドハーフに移動した。
攻勢を強めたい川崎Fだったが、後半9分にアクシデント。ジェジエウが自陣で守備に走ると、着地で左ひざを痛めてしまう。自らは一度ピッチに入って続行しようとするが、結局そのまま途中交代。守備の選手を欠く川崎Fは高卒ルーキーDF松長根悠仁をピッチに送り込む。佐々木が左CB、松長根は左SBに入った。
松長根はデビュー戦ながら投入直後から積極性を見せる。前半13分には日本代表FW町野と競り合いを見せ、同19分には小野瀬の突破に体を張り、ボールを奪い切った。
しかし、湘南が守勢に回る川崎Fに襲い掛かる。前半19分、波状攻撃で敵陣に入り込むと、永木がPA右からファーサイドにパスを出す。待ち構えた平岡が確実にボールをトラップし、右足を一閃。ゴール右隅に今季2点目となる先制ゴールを突き刺した。
湘南は後半25分に2枚替え。タリクと畑が下がり、MF阿部浩之とMF中野嘉大が入る。その直後には川崎Fも2枚替え。マルシーニョと宮代に代えて、FW遠野大弥とFW山田新が出場。川崎Fは3-4-3に布陣を変える。3バックは左から松長根、大南、佐々木が並んだ。左サイドに遠野、右サイドに山根が移動し、ボランチは大島と橘田が入った。
追いかける川崎Fは後半36分に待望の得点。大島の縦パスは瀬川を介して最前線に通すが、山田が収めきれない。しかしこぼれ球を瀬川が回収し、そのままPA内に進入。左足シュートを決め切り、古巣に同点ゴールをお見舞いした。
試合はそのまま1-1で終了。川崎Fは好調の湘南を相手に辛くもドローに持ち込んだ。
(取材・文 石川祐介)
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