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昨季天皇杯Vの甲府がJ2開幕3戦未勝利…東京Vとスコアレスドロー

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スコアレスドロー

[3.5 J2第3節 東京V 0-0 甲府 味スタ]

 J2リーグは5日、第3節を各地で行い、東京ヴェルディヴァンフォーレ甲府は0-0の引き分けに終わった。東京Vはこれで2試合勝利なし。昨季天皇杯王者の甲府は開幕から3戦未勝利(2分1敗)となっている。

 東京Vは前節の大分戦(●0-1)から先発4人を変更。鹿島から期限付き移籍中のDF林尚輝がボランチで起用され、DF山越康平とMF梶川諒太も今季初先発を果たした。対する甲府は前節の徳島戦(△1-1)から2人を変更し、FC東京から期限付き移籍中のMF品田愛斗、FW三平和司が今季初先発した。[スタメン&布陣]

 序盤はアウェーの甲府が主導権を握り、前半11分に最初の決定機。GKまでハメたプレッシングで林のパスミスを誘い、MF松本凪生が果敢にインターセプトすると、鋭い切り返しから左足を振り抜く。だが、これは山越のブロックに阻まれた。

 対する東京Vは立ち上がりこそ中盤でのビルドアップが停滞していたが、梶川が下りて受けるようになってからはポゼッションが改善。前半27分には山越の縦パスからMF齋藤功佑が前を向き、左サイドに展開すると、大外に張っていた梶川のパスからDF奈良輪雄太が左ニアゾーンを攻め上がる。ファーへのクロスはDF小林岩魚にクリアされたが、ダイナミックな良い形をつくった。

 なおも優勢を保つ東京Vは梶川のセットプレーも駆使しながら波状攻撃を展開。前半39分には中盤でMF森田晃樹が倒されるも齋藤が持ち上がって攻撃を続けると、MFバスケス・バイロンとのワンツーから右のニアゾーンを打開し、バックパスから梶川がクロスを送り込む。しかし、中央で合わせたFW河村慶人のヘディングシュートは枠を外れた。

 一方の甲府も前半40分、左起点の攻撃を右サイドに展開し、DF須貝英大のパスを受けたFW武富孝介が左足クロスを送ると、相手に当たってファーサイドに流れたボールを三平がキープ。戻して受けた小林のクロスにウタカが頭で合わせ、ゴールにねじ込んだ。だが、副審はフラッグアップ。武富のクロス後、長谷川がボールに触れたうえで、そこで三平にオフサイドがあったと判定したとみられる。

 そのままスコアレスで迎えた後半14分、東京Vの城福浩監督が先に動き、バスケスを下げてFW阪野豊史を1トップに投入。河村が右サイドに移った。対する甲府の篠田善之監督は同20分、三平と武富に代わってMF荒木翔とMF鳥海芳樹を投入。長谷川が2トップの一角に移り、荒木は左サイド、鳥海は右サイドに入った。

 東京Vは後半25分、セットプレーの流れからDF平智広が左足トラップで浮かせ、左足ボレーという美しい形でシュートを狙ったが、これはGK河田晃兵の正面。再び2枚替えを行い、梶川と林を下げて福岡から期限付き移籍のMF北島祐二とMF加藤弘堅を入れた。甲府は同30分、ウタカに代わってFW松本孝平を投入。2017年に名古屋でプロ生活をスタートし、J1・J2で出場のないままJ3やJFLで経験を積んできた松本はこれがJ2デビューとなった。

 なかなか両チームとも決定打に欠ける中、東京Vは後半36分に最後の交代。齋藤と奈良輪に代わってドイツ出身のFWマリオ・エンゲルスとDF深澤大輝を入れた。甲府も同40分、品田と長谷川に代わってDF山本英臣とFWジェトゥリオを入れて交代枠を使い切った。

 その後は甲府が押し込む時間帯もつくったが、スコアは動かないままタイムアップ。互いに勝ち点1を重ねた。

(取材・文 竹内達也)
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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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