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スーパーミドル弾に“確信走り”…過去6年連続1ゴールの横浜FM松原健「僕は年1回で大丈夫」

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横浜F・マリノスDF松原健

[3.18 J1第5節 横浜FM 2-1 鹿島 日産ス]

 豪快に右足を振り抜くやいなや、ボールがゴールに入る前から右腕を高く掲げていた。後半11分、弾丸ミドルシュートで先制点を奪った横浜F・マリノスDF松原健は「打った時の感触とかボールの軌道がもうゴール一直線だったので、確信を持って、ゴールネットが揺れる前にガッツポーズしてました」と照れ笑いを浮かべた。

 濡れたピッチもモノともしない鮮やかな一撃だった。左サイドのFWエウベルからのクロスはやや後ろに流れたように思われたが、右サイドバックの位置から走り込んだ松原。「左サイドにボールが集まって、相手も味方も人数が集まっている中で、ああいうときは逆サイドが空きやすいので、そういったところを狙って入っていこうと思っていた」。トラップせずに右足を一閃。地を這うような弾丸シュートをゴール左隅に突き刺した。

 打った本人も「あんなにいいシュートが決まるとは自分自身思っていなかった」と驚きの一撃。それでも「過去のゴールシーンを振り返ってもらってもあそこで決めていることは結構多いと思うので、自分の中でも狙っている場所」と語ったように、2018年の第22節・名古屋戦、21年の第15節・柏戦でも同じような位置からミドルシュートを決めており、もはや“松原ゾーン”とも言える得意の形だった。

 シュートを打った後には、ボールがネットを揺らす前から“確信走り”をスタート。勢いよくゴール裏のサポーターのもとに向かい、歓喜を爆発させた。「いつもは自分が意図していないシュートでゴールを決めることが多いので、その場でびっくりして手を上げちゃうけど、今回は走り込んでくる流れだったのでそのままサポーターのところに行った。前々からみんなゴールを取った後にサポーターのところに走っていくのがすごい格好いいなと憧れていたので、今日はそれができて良かった」。冷たい雨の中、日産スタジアムに集まったサポーターのムードを一気に高揚させていた。

 それでも最後は謙虚に語った。松原は横浜FMに加入した2017年にJ1初ゴールを奪って以降、昨季まで6シーズン連続で1ゴールずつを記録してきたJリーグきっての“年イチゴーラー”。第5節での今季初ゴールとあり、さらなる上積みも期待されるが、「年に1回決めるから印象に残ると思うので、年に1回でいい」「僕は年1回で大丈夫」と冗談まじりに述べ、報道陣を笑わせていた。

(取材・文 竹内達也)
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