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浦和デビューの前田直輝、約30分で決定機量産も「0ゴール0アシスト。結果が全て」

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浦和レッズMF前田直輝

[2.23 J1第1節 広島 2-0 浦和 Eピース]

 約30分間の浦和レッズデビューで確かな爪痕は残した。

 名古屋から加入のMF前田直輝は0-2の後半22分、4-3-3の右ウイングで途中出場。ファーストプレーはパスミスで相手カウンターを誘発し、「地獄のようなバックパスでチームの試合を終わらせてしまうかと思った。申し訳なかった」と自嘲するしかなかったが、その後は圧巻のドリブル突破とキックでチャンスを量産した。

 しかし、試合後の自己評価は低かった。「結果が全て。内容も求められるけど、一番は結果が求められるチームだと思うので、どれだけチャンスをつくろうが0ゴール0アシスト。結果が全てだと思っている」。後半24分のカットインシュートも、同33分と同45+5分にFW興梠慎三のヘディングシュートをお膳立てしたクロスも、結果につながらなかったことを悔やんだ。

 ペア・マティアス・ヘグモはウイングの個人能力を全面に押し出すスタイルを志向しており、前田との相性も抜群。だからこそ、新加入とはいえどもすでに大きな責任感を持って戦っている。

「僕はやれることとやれないことがハッキリしている選手だと思っていて、やれないことを排除されているなと思っている。僕がストロングを出せるところまでチームが持ってきてくれていて、得意なプレーをさせてもらっているので、そこで結果を残さないと男じゃないなと思う」(前田)

 まずは結果で手応えを掴みたいところだ。3月3日の次節は小学生の頃から長年にわたって在籍した古巣の東京ヴェルディ戦。さらに埼玉スタジアム2002デビューとなるため、アピールするには格好の舞台となる。

 それでも前田は「明日、僕の足が(50m走で)5秒台になるような劇的な変化はないし、毎日やれることをコツコツと、成長のためにやるだけ」と冷静に見つめる。「ヴェルディということで古巣への思いもいろいろあるし、初めてホームとして迎える埼玉スタジアムということでいろんな感情は出てくるけど、試合に出るために毎日アピールしないといけない。気負いすぎず、あまり考えすぎず、普段どおりの1週間を過ごしたい」と平常心で準備を進めていくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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