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ようやく巡ってきた初先発! 浦和MF安居海渡が千金アピール弾「目に見える結果は出たので続けていきたい」

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浦和レッズMF安居海渡

[4.28 J1第10節 浦和 2-1 名古屋 埼玉]

 今季初先発のチャンスを見事に活かした。浦和レッズMF安居海渡は前半24分、高い位置からのプレッシングで相手を押し込むと、相手のクリアミスに乗じたFWチアゴ・サンタナのトリッキーなヒールパスに反応。相手に当たって流れたボールにいち早く追いつき、左足でゴールに流し込んだ。

 サンタナからの意表を突いたパスは「正直、前に出てくるとは思わなかった。あそこがストライカーの考え方なのかな」と味方としても予想外のコースに来たというが、動きの連続性は安居の長所。「遅れてでもあそこに走れたのが良かった」。シュートシーンでは「そこにスペースが見えたので流し込むだけだった」という冷静な判断が光った。

 昨季はJ1リーグ戦31試合に出場し、そのうち20試合に先発していた安居だが、今季はペア・マティアス・ヘグモ新監督の下、開幕から6試合はベンチ外。全試合先発で絶対的な信頼を置かれているMF伊藤敦樹の他、高い技術を持つMF小泉佳穂、ゲームメークに長けたMF岩尾憲がインサイドハーフでの立ち位置を築いていく中、なかなか戦力になることができていなかった。

 それでも負傷者が続いたこともあり、安居は今月7日の第7節・鳥栖戦(◯3-0)で後半36分から今季初出場。その後はリーグ戦で14分間、24分間、ルヴァン杯鳥取戦で28分間と着実に出場時間を伸ばすと、ついに初先発のチャンスを掴み、勝負の一戦をモノにしてみせた。

 この日は89分間のプレータイムを重ね、「疲労感も最後はあったけど、よくよく考えれば長く出るのも初めてだし、そういうのも含めて良かったと思う」と笑みを見せた安居。大きなアピールとなる一戦を経て「とりあえず点を決められて良かった。目に見える結果は出たので続けていきたい」と手応えを深めた。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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