[4.15 J2第8節 栃木0-0徳島 西が丘]

　J2第8節は15日、各地で9試合を行い、西が丘サッカー場では栃木SCと徳島ヴォルティスが対戦。2勝目を狙う栃木は試合を優勢に運んだが、ゴールが遠く、0-0のスコアレスドローに終わった。

　栃木は4-4-2のシステムで、GK小針清允、4バックは右から赤井秀行、大久保裕樹、米山篤志、井上雄幾。中盤は鴨志田誉と本橋卓巳がダブルボランチを組み、右に河原和寿、左に入江利和が入り、松田正俊と栗原圭介が縦関係の2トップを組んだ。
　徳島は4-4-2で、GK上野秀章、4バックは右から麦田和志、ペ・スンジン、三木隆司、三田光と並んだ。中盤は青山隼と倉貫一毅のダブルボランチ、右に米田兼一郎、左に徳重隆明。2トップは羽地登志晃とファビオのコンビだった。

　試合は互いに攻め手を欠く拮抗した展開が続いた。栃木は前半5分、GKからのロングフィードに河原が抜け出すチャンスがあったが、シュートはゴール左へ。河原は同15分にも入江のスルーパスから敵陣に進入し、切り返して左足で狙ったが、ゴールの枠を捉えきれなかった。

　185cmの松田が前線で体を張ってポストプレーをこなし、左サイドの入江が切れ味鋭い動きでチャンスをうかがったが、決定機をつくるまでには至らない。

　徳島も前線のファビオ、羽地を起点にするが、全体的にロングボールが目立ち、栃木の守備組織を崩せなかった。前半8分、ファビオ、羽地とつないで徳重がシュートを放ったのが数少ない決定機だったが、シュートはGKの正面だった。

　徳島はハーフタイムに麦田を下げ、DF筑城和人を右サイドバックに入れた。栃木の入江にチャンスをつくられていた右サイドを修正し、流れを引き寄せようとした。後半6分には徳重のFKからゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定でノーゴールだった。

　栃木は徐々にボール支配率を高め、ゴール前でセットプレーのチャンスをたびたびつかむが、得点につなげられない。後半44分には鴨志田の右クロスに途中出場のFW稲葉久人が飛び込み、決定機を迎えたが、稲葉のヘディングシュートはGKの好守に阻まれ、試合は0-0のまま終了した。

<写真>スコアレスドローという結果にうなだれる栃木の河原和寿

(取材・文　西山紘平)