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カメナチオの崩壊、5連敗の大分・森重「自信がない」

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[4.29 J1第8節 柏2-1大分 柏]

 最下位の大分トリニータは泥沼の5連敗で、17位の千葉と勝ち点差が3に開いた。またしても後半ロスタイムに悪夢が襲った。前半38分にセットプレーからDF森重真人が先制点を決めたが、後半36分に同点に追い付かれると、ロスタイムにCKのマークミスで逆転ゴールを献上。前節25日のF東京戦(0-1)に続いて2試合連続で後半ロスタイムに決勝点を許した。

 MFエジミウソンが出場停止、MFホベルトが負傷離脱中のためボランチで先発したMF西山哲平は「この2試合の負け方は最悪。こういう失点は非常にこたえる」とうつむいた。

 ホベルトのほか、FW高松大樹、DF深谷友基も戦列を離れている。この日は4バックを採用。「カードやケガ人が多く、ベストメンバーを組めていないのが一番の問題」とシャムスカ監督は言うが、昨季の大分であれば、こうした苦しい時期だからこそ、しぶとく勝ち点を伸ばせていた。この日のようにセットプレーで先制して1-0で逃げ切るというのが必勝パターンだったはずだ。

 森重は「自分もやっていて、うまく守れているという自信が今年は特にない。それがなぜなのか分からないけど、ヒヤヒヤする場面の方が多い」と力なく語った。得点力の課題は昨季もあった。だが、チームのよりどころである堅守が色あせてしまっては、勝ち点を伸ばせるはずがない。“カメナチオ”の自信喪失。大分が、暗く長いトンネルに迷い込んだ。

(取材・文 西山紘平)

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