beacon

大宮vsC大阪 試合後の選手コメント

このエントリーをはてなブックマークに追加
[3.7 J1第1節 大宮3-0C大阪 NACK]

 Jリーグは7日、第1節の2日目を行い、埼玉・NACK5スタジアム大宮では大宮アルディージャと4年ぶりにJ1昇格を果たしたセレッソ大阪が対戦した。大宮は前半にMF橋本早十のCK直接弾、FW石原直樹のゴールで2点を先行。さらに後半、大宮はエースのFWラファエルが加点し、3-0で勝利した。C大阪は復帰戦を白星で飾れなかった。

以下、試合後のコメント

<大宮>
●MF藤本主税
―2点目が入ったあと、指でピースを作ったが、塚本の2をあらわした?
「泰史に捧げたかった。ほんとは自分で決めてやろうと思ったけど、人がとってもやろうって。みんなもやってくれた。よかったです」

―塚本への思いもあり、涙も流れたが。
「歳とると、涙腺がゆるくなりますね。ずっと、泰史のために開幕戦をやろうと話していた。勝利を捧げたかったんで、泰史に。泰史を勇気づけたいと思っていた。でも逆に、泰史に力をもらった。そんないい方はよくないかもしれないけど、泰史のおかげで逆にチームが一つになれた。泰史もチームの一員だと証明できました」

―試合内容自体がよかった。
「セレッソは攻撃は強いけど守備でゆるいところもあり、ああいう形でチャンスが作れるとは思っていた。思っていたよりも押し込めました。前からのディフェンスが良かったのが全てです。俺らもそれで後ろがラクだって言ってくれればうれしいし、チーム状態の良さを表していると思う。練習試合から失点0が続いていたんで、それが出せた」

●MF金澤慎
「開幕戦という難しい試合で勝点3を取れたことが収穫だと思います。やってきたことがゲームの中でできたことも良かった。塚本のこと? みんな泰史のために勝とうと思っていた。手術前、最後の試合になるので、勝つことが泰史のためになるのかなと思った。こういう形になって、泰史にも自分たちにもよかったと思う」

―次が大事になる。
「去年はいい試合をしたあとに、よくない試合があった。いい試合が続けられないのが課題だった。今年は経験のある選手もたくさんいるんで、みんなでいい試合ができるように、いい準備をしたい」

●FWラファエル
「開幕戦という大事なゲームで勝利を挙げられたことがうれしい。ゴールよりも勝利のほうがうれしい。勝利によって、さらに自信をもって次に臨めるし、勝利に値する試合内容だった。タイシに力を与えようと話し合った試合だったが、逆にタイシに力をもらった試合だ」

●FW石原直樹
―貴重な2点目を決めた。
「ラファエルが良い形で持っていて、一瞬目があったので準備はできてきた。タイシのためにも勝ちたかったので、2-0になってラクになったと思います」

―塚本への思いも背中をおした?
「泰史に頑張っている姿を見せたかったし、勇気や希望を与えられたらと思っていた」

張外龍監督
「初戦、ホームで勝ったことを泰史が一番喜んでいて、神様に祈って感謝するしかない。今季は立ち上げから攻守の切り替えの部分でつっこんできた。新しい選手、キーパー含め最終ラインが良くなった。全体の切り替えの意識は高まっているし、練習で出来たことが本当の公式戦でできるかチェックできた。今日は出来たようにみえたし、続いて出来るようになると願って準備したい」


●MF香川真司
「90分通して、悔しさしか残らない。これが今の自分の実力がこれくらいだということ。ポゼッションできないし、すべてで負けていた。なかなか、前を向かしてもらえなかった」

―どこが課題?
「J2とは比べられない寄せの速さを感じた。ポゼッションができない。前を向けるときはチャンスをつくれたけど、なかなか前が向けなかった。甘い気持ちで挑んではだめということ」

●MF乾貴士
「きょうは全然できてなかった。まだまだ足りない分がいっぱいある。球際の寄せで負けていた。個人的にも足りないところがいっぱいあった。大宮はラファエルにボールが入って石原選手が動くところとか、いい攻撃があった」

―チーム作りが遅れているようだが?
「そういう部分は多少、あると思うが、試合でやるからにはいいわけにならない。その中でもプロとして、結果を出さなければいけない」

―久々のJ1でしたが。
「やろうとしていることができなかった。こんな負け方して、レギュラーもどうなるかわからない。練習からレギュラー争いして、もっと成長したい」

●FW播戸竜二
―途中出場でした。試合を振り返ると。
「チームとしていい形がなかった。大宮がいいサッカーをしていた。でも下を向く必要はない。自分たちを信じてやっていないといけない」

―先発で出たかった?
「それは監督が考えること。全試合、毎回、全力でできるようにするだけ。途中でも、ゴールに絡むとか、点を獲りたかったけど、これで、また次、頑張りたい」

レヴィー・クルピ監督
「今日は残念ながらセレッソにとっては『自分たちの望むような午後』にはならなかった。『良い午後』とはポルトガル語でこんにちはという意味だが、そうはならなかった。今日はグラウンドがスリッピーな中での試合展開で、ボールが収まらず、それゆえフィジカルコンタクトの多い試合になったが、そこで大宮のフィジカル強さがよく出た試合だっと思う。内容が悪い? 誰がみても明らかだと思う。チームを立て直す絶好のチャンスが大阪ダービー。ガンバは大宮よりも経済的基盤を含め非常にリーグを代表するチームのひとつ、そのガンバに勝つことで選手も自信をつけると思う」

以上

(取材・文 近藤安弘)

TOP