beacon

“プライド”見せた千葉が愛媛に辛勝

このエントリーをはてなブックマークに追加
[11.28 J2第37節 愛媛0-1千葉 ニンスタ]

 ジェフユナイテッド千葉愛媛FCに1-0で勝利した。前節の敗戦で自ら昇格の可能性を消してしまったが、モチベーションを落とすことなく、この日も敵地まで駆けつけた多くのサポーターの前で意地をみせた。

 千葉はアジア競技大会(中国・広州)から26日に帰国したばかりのU-21日本代表DF鎌田翔雅が早速右SBで先発出場。出場停止からDFアレックスも戻り、GKは櫛野亮が12試合ぶりに先発。前節から先発が6人も代わり試合に臨んだ。

 開始早々決勝点は生まれた。前半6分、MF谷澤達也が右サイドを駆け上がり、中央へ走りこんできたMF佐藤勇人へパスを送る。これを佐藤が折り返し、最後はFWネットが右足ダイレクトでゴール右へ突き刺した。

 その後はMF杉浦恭平のミドルシュートやFW福田健二のヘディングシュートなど愛媛が攻勢に出るが、千葉は櫛野のファインセーブや相手のシュートがゴールマウスを叩く幸運もあり、ゴールを許さない。押し込まれる時間が続く千葉は、終盤には1トップから谷澤とネットの2トップに布陣を変更。前線からプレッシャーをかけに行く。試合終了間際には、パワープレーに出てきた愛媛のDFアライールにピンチを作られるが、何とか体を張って食い止めた。虎の子の1点を守りきった千葉が辛勝。J1復帰の可能性が消えてからの初ゲームで意地をみせた。

 決勝ゴールをアシストした佐藤は、試合後のインタビューで「前節の結果で来季もJ2で戦わなくてはいけなくなった。それでも、J1に上がれなくても、多くの人たちが応援してくれた。そういう人たちにプライドを見せようと思っていた」とこの試合に懸けていた想いを語った。

 1年でのJ1復帰は達成出来なかったが、来シーズンこそ昇格を決めるためにも、ホームで迎える最終節・徳島戦で勝利して2連勝で今季を終えたい。

(文 片岡涼)

「ゲキサカ」ショート動画

TOP