[6.29 J2第2節 千葉2-0湘南 フクアリ]

　止まらない。ジェフユナイテッド千葉のFW深井正樹が怒涛のホーム6戦連発弾で今季8得点目。得点ランキングでも2位以下に2点差を付け、トップを快走中だ。

　幸運の女神も深井に微笑んでいる。前半38分、右サイドから攻め込み、MF米倉恒貴がシュート。GKが弾いたこぼれ球を左足で難なく押し込んだ。「フラフラ後ろに残っていたら、たまたまボールが来た。きっちり決めることができてよかった」。運も味方に付けた“ごっつぁんゴール”に思わず笑みが漏れた。

　前節の栃木戦(2-2)で今季7点目を決め、J1時代の09年にマークした6得点を抜き、シーズン自己新記録を樹立。この日、さらに記録を伸ばした。シーズン前に目標として掲げた2ケタ得点も時間の問題だが、「あと2点あるので。取ってから考えます」と“軌道修正”は先送り。総得点で栃木を上回り、首位に返り咲いたことについても「順位は気にしていない。一つひとつ、目の前の試合に勝つ、あるいは勝ち点を取ることに集中してやっていきたい」と気を引き締め直していた。

[写真]先制点を決めた深井

(取材・文　西山紘平)