beacon

[MOM1786]綾羽DF野々村鷹人(3年)_野洲シャットアウトした“滋賀ナンバー1CB”

このエントリーをはてなブックマークに追加

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.2 総体滋賀県予選準決勝 野洲高 0-2 綾羽高 布引グリーンスタジアム]

 野洲高を2-0で破った綾羽高の岸本幸二監督が「最上級生になってグッと伸びました。リーダーになってやらないかんと。滋賀県ではナンバー1のCBだと思います」。指揮官が厚い信頼を口にするCB野々村鷹人(3年)は守備範囲広く、テクニカルな攻撃をしてくる野洲の攻撃をサイドに追い込んでストップ。183cmの高さを持つCBは縦パス、そして最後の局面でクロスを通させず、また周囲を動かして相手の攻撃を沈黙させていた。

「今大会、絶対無失点で行くと個人の中で決めている。全体でコンパクトにカバーできるように、スライドというのは意識してやっていました」。潰しの部分に加えてカバーリングの動きも鋭く、70分間通して非常に効いていた印象。野洲にとっては間違いなく高い壁をなっていた。それでも本人は自身のプレーについて首を振る。「サイドで奪うことができていなかった時間は相手のペースになっていた」と指摘し、個人としてもセットプレーで競り勝ちながらゴールを決められなかった点を反省していた。

 高いレベルを見据える実力派CB。自身の強みについて「競り合いでは絶対に負けへんという強みと、周りを活かすコーチングの指示だったりは絶対に誰にも負けないという自信があります」という。そのDFが目標とする存在に挙げたのは昨年、高校ナンバー1CBと謳われたU-19日本代表DF野田裕喜(大津高→G大阪)だ。「一度会って見たくて、全国に行きたいと思っていた。でも野洲に負けて行くことが出来なかったんですけど。(野田のように)ロングキックやフィジカルが足りないと思っているので身につけていきたいなと思っています」。一番と言われる選手から吸収して成長したいという思い。これからも高い意識を持って成長を目指していく。
 
 コーチ陣から厳しい指摘を受けながら、着実に力をつけてきた。「岸本先生も(現役時代に)CBやっていて、1年からトップチームに上がらせてもらって色々なことを厳しく言われて嫌なこともあったけれども、その中でも厳しく言ってくれたり、アドバイスしてもらったことで今の自分がある。感謝しています。守備の1対1とか、ビルドアップが全然上手くいかずにしょうもないミスをしてそれが失点に繋がっていた。それが良くなったのが大きい」。感謝の思いも込めて、まずは全国へ。「全国優勝を目標としている中でも、このチームは一番失点が少ないと言われるくらいのチームにしていきたいので、失点とかこだわっていきたい」。4日の決勝は無失点で勝ち切って、全国切符を獲得する。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
【特設ページ】高校総体2016

TOP