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[MOM3896]長崎総合科学大附MF竹田天馬(3年)_総附で「一番走る」決意。主将が攻守で躍動

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長崎総合科学大附高MF竹田天馬主将は守備で奮闘し、決勝点を演出するパスも

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.9 インターハイ長崎県予選準決勝 創成館高 0-1 長崎総合科学大附高 長崎市営ラグビーサッ カー場]

 長崎総合科学大附高は、1点勝負を制して決勝進出。定方敏和監督は「竹田じゃないですかね。攻守に係わり、チームを引っ張っていく。彼はキャプテンして普段は背負ってそうな気もしますけれども、こういう時に引っ張ってくれる」と攻守両面で存在感ある動きを見せていたMF竹田天馬主将(3年=FC佐伯 S-play・MINAMI出身)をマン・オブ・ザ・マッチに推した。

「総附はみんな走るので、その中でも(自分が)一番走るように。無駄な動きも大事だと思いますし、ちゃんとしたい。自分が走れば、後ろの人たちもついてくると思うので、そこは背中で見せたい」と竹田。リーダーは走力を鍛え上げられている長崎総科大附の中でも一番走ることを目指している。

 この日の前半はチーム全体が意図的に重心を落としての戦い。その中でも良い形でボールを奪うと、竹田は前線の選手を追い越すようにハイサイドへ駆け上がるなど、走ってチームを引っ張っていた。

 また、中盤でボールを取り切ってショートカウンターの起点に。決勝点のシーンでは右中間で絶妙な速さ、距離のスルーパスを通し、ゴールを演出した。「小嶺先生から、一つ一つこだわるまで繰り返しやってきたので身に付いた。パスというのは、自分の長所だと思うのでそこは出していきたい」というパス。一方で直接FKを壁に当てたシーンでは「自信持てるように練習したい」と悔しがっていた。

 ポジションはボランチだが、小嶺忠敏前監督や定方敏和監督からゴールを求められてきた。定方監督は「駒澤に行った薬真寺(孝弥、現ティアモ枚方)はボランチしながら関東リーグ得点王。竹田には獲って欲しい」と期待する。竹田も「明日(決勝)も含めて点を獲れるようにしたい」ときっぱり。誰よりも走って、誰よりも戦って、ゴールも決める意気込みだ。

 2年生だった昨年からピッチでキャプテンシーを発揮。定方監督は「プレーもそうですけれども、オフ・ザ・ピッチも彼は良いお手本です」と賞賛する。統率力に長け、ピッチ内外で信頼は厚いが、本人は「(ピッチ外では)結構緩いです。(厳しいのは)サッカーの時だけ」と微笑む。

 それでも、「(キャプテンは)自分のことだけじゃもちろんダメですし、チームのことが最優先。(キャプテンに就任したことで)自分の中でも人間として成長したと思います」。よりピッチ外からチームを引き上げ、より強い総附を作り上げる。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2022

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