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自分を信じて、諦めずに勝ち取った「17」。立正大淞南FW永澤叶太はインハイで「5点以上はいきたい」

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立正大淞南高のエースFW永澤叶太(3年=RIP ACE SC出身)はインターハイで「5点以上」を狙う

 諦めずに目指してきた「17」。FW永澤叶太(3年=RIP ACE SC出身)がインターハイ島根県予選で立正大淞南高の特別な番号を背負い、活躍した。

 永澤は「17」を背負って戦ったインターハイ予選で優勝に貢献し、大会優秀選手に選出。続く第70回中国高等学校サッカー選手権大会でも準決勝、決勝でゴールを決め、優勝に貢献した左利きのアタッカーだ。

 今季はプリンスリーグ中国開幕戦でハットトリック(リーグ戦の番号は28)。その後、ゴール、白星から遠ざかっていたが、中国大会期間に状態を上げ、「コンディションはめちゃくちゃ良いです」。ここからよりチームの勝利に貢献する意気込みだ。。

 ゴール前の嗅覚と左足のシュートが特長。裏抜けやセットプレーのこぼれ球から放つシュートが得点パターンだ。昨年はインターハイで全国舞台を経験。今年は伝統のエースナンバー「17」を任される選手になっているが、1年時は1年生チームでもなかなか試合に出られなかったという。

 同学年の選手には1年時からAチームのメンバー入りをする選手も。それでも、2年後「17」を背負う選手に「オレがなってやる」と思い続けたという。「実際はどっか頭の片隅では(難しかもしれないと)思っていましたけれども、周りもレベル高かったので無理かなと思った時もあったんですけれども、信じて、諦めなくて良かったです」。背後への抜け出しと冷静に流し込むためのシュート練習を繰り返し、チャンスを掴んだ。

 南健司総監督は「誰が伸びてくるか分からない」と口にする。その言葉通り、這い上がった永澤は「17番という番号を背負わせてもらっているので、自分がチームを勝たせないといけない」ときっぱり。以前は自分が、自分が、という思いが強くなりすぎていたが、気負わず、チームの白星のためにプレーできるようになったと実感している。

 自分にマークが集まれば他の選手を活かせば良いだけ。チームの勝利を最優先にしながら、もちろん自分が決めることも目指し続ける。北海道で開催されるインターハイの目標は「5点以上はいきたい。去年1回戦で負けている。勝ちという景色を見たいですし、勝って自信をつけてベスト8を越えて4まで行きたいですね」。RIP ACE時代に先行されていた元チームメートたちとの差も縮めてきた。努力を継続。そして、チーム内外のライバル以上の活躍を続け、エースは夏の北海道で輝く。

(取材・文 吉田太郎)
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