あまりにも美しいゴールに敵地に集まったファンからも大きな拍手が贈られる。すると、レアル・マドリーFWクリスティアーノ・ロナウドもすぐさま会場の拍手に反応し、手を胸に当てて敬意を払った。

　3日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝第1戦でユベントスのホームに乗り込んだレアル・マドリーは、開始早々の前半3分にMFイスコのアシストからC・ロナウドの得点で先制。そして、後半19分に誰もが息をのむスーパーゴールが生まれる。

　右サイドを突破したDFダニエル・カルバハルのクロスに反応したC・ロナウドが、ボールの落下地点に入ると宙を舞う。フワリと体を浮かせて鮮やかな右足オーバーヘッドで合わせたボールはネットを揺らし、貴重な追加点が生まれた。あまりにも華麗な一撃に、名手GKジャンルイジ・ブッフォンもボールを見送ることしかできなかった。

　ユベントスにとって痛手となる2失点目となったものの、自然と会場にいたユベントスからは拍手が贈られる。この拍手にすぐさま反応したC・ロナウドのコメントをスペイン『アス』が伝えている。

「信じられない瞬間だったね。ユベントスのファンに感謝したい。彼らがしてくれたことはとても素晴らしかったし、僕のキャリアの中で一度も起こったことがないことだよ」

　C・ロナウドのゴール後に「あのクオリティーのゴールに対しては、帽子を脱いで敬意を払わなければならない」とジネディーヌ・ジダン監督が敬意を表し、「皆が感じたのと同じ気持ちだったと思う。私は監督だが、同時にサッカーファンでもあるんだ」と語ったように、敵地のサッカーファンの心も動かす記憶に残るゴールとなった。

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